白い鳥が
墜ちたように
白木蓮が
墜ちて
いた
一輪
で
もうつきたから墜ちたのでしょうか
それともこのまっ赤な朝焼けがあまりに美しいので墜ちずにいられなかったのでしょうか
それとも
人が
捥ぎ
落した
の
でしょう
か
ころって
真っ白な心臓のように
墜ちてしまって
いる白木蓮
をみつめ
つきるとゆう運命を負っている命
より、もっと尊い mono にであって奪われてしまいたいとおもってしまう命
そして
それらを
ものとも
しない
残虐
な(それも命
奪われてしまう命
(セイシンガ沈下シテクヨ)
(もぐように
(もがれるように
かけぬけて
いって
しまった
人
朝焼けの
背から
少女が
かけぬけて
きた
白木蓮をやりすごしはっ
とふりかえってすこし
かがんでみつめて笑んで
(人間へ堕ちるまえの、たぶん、きっと、人間へ堕ちる
まえの
笑み
浮かべ
きれい
と、くち
うごかせて
(うごかせたようにみえて
とてもはやい
たぶん小動物の鼓動ほどはやい
はやさで
かけぬけて
いった
いく
(妖精とゆうにはあまりにいまどき風(フウ)の
未だむごい発想のない
女の子
女の子
少女?
とゆうより
娘になりそうだった
頃
ひどく
うつくしい
(美しいといっても容姿だけでなくむしろ心が美しかったとゆう)
うつくしい
白木蓮
一輪
墜ち
ました
もうつきたから墜ちたのでしょうか
それとも奪われてしまいたいとおもってしまうような尊いものにであってほんとうに奪われてしまったのでしょうか
あるいは
誰かに
捥ぎ落されて
しまったの
でしょう
か
かけぬけて
いって
しまった
人
かけぬけてゆく
少女の背
が
ふっ
と
瞬いて
(じじじじじぃ~
四方へ溶けちる
走水のよう
いって
しまいました
(たぶん幻影デス
(スベテ幻影ダトユウカンガエアリマスヨネ
(ムシロ幻影ダトイイトオモッテシマウ
あ
ぁ
雨
です
うつくしい
まっ赤な
現象を
理(コトワリ)のふりして
平然と
壊していく
2016年の
雨
墜ちたように
白木蓮が
墜ちて
いた
一輪
で
もうつきたから墜ちたのでしょうか
それともこのまっ赤な朝焼けがあまりに美しいので墜ちずにいられなかったのでしょうか
それとも
人が
捥ぎ
落した
の
でしょう
か
ころって
真っ白な心臓のように
墜ちてしまって
いる白木蓮
をみつめ
つきるとゆう運命を負っている命
より、もっと尊い mono にであって奪われてしまいたいとおもってしまう命
そして
それらを
ものとも
しない
残虐
な(それも命
奪われてしまう命
(セイシンガ沈下シテクヨ)
(もぐように
(もがれるように
かけぬけて
いって
しまった
人
朝焼けの
背から
少女が
かけぬけて
きた
白木蓮をやりすごしはっ
とふりかえってすこし
かがんでみつめて笑んで
(人間へ堕ちるまえの、たぶん、きっと、人間へ堕ちる
まえの
笑み
浮かべ
きれい
と、くち
うごかせて
(うごかせたようにみえて
とてもはやい
たぶん小動物の鼓動ほどはやい
はやさで
かけぬけて
いった
いく
(妖精とゆうにはあまりにいまどき風(フウ)の
未だむごい発想のない
女の子
女の子
少女?
とゆうより
娘になりそうだった
頃
ひどく
うつくしい
(美しいといっても容姿だけでなくむしろ心が美しかったとゆう)
うつくしい
白木蓮
一輪
墜ち
ました
もうつきたから墜ちたのでしょうか
それとも奪われてしまいたいとおもってしまうような尊いものにであってほんとうに奪われてしまったのでしょうか
あるいは
誰かに
捥ぎ落されて
しまったの
でしょう
か
かけぬけて
いって
しまった
人
かけぬけてゆく
少女の背
が
ふっ
と
瞬いて
(じじじじじぃ~
四方へ溶けちる
走水のよう
いって
しまいました
(たぶん幻影デス
(スベテ幻影ダトユウカンガエアリマスヨネ
(ムシロ幻影ダトイイトオモッテシマウ
あ
ぁ
雨
です
うつくしい
まっ赤な
現象を
理(コトワリ)のふりして
平然と
壊していく
2016年の
雨