鮮血のような帯揚げを深く隠した、固く締めた正月の帯、きみの母
重の世、海老の手綱で美しく捕えられてる黄身を白磁の小皿へ、赤血球散る
お酒と酒の違いを朦朧と自問し続ける二日酔いの悔しみの脳に僕恐竜になりたいと纏わるピスタチオグリーン漲る希実、裾模様
侵しがたく広い、ただ広い視界に置かれた(置き忘れられた手鏡みたいな)小さな湖のうえで、滑って転ぶ羽生結弦にはなれないねと笑われている私の私の喜身愛しい
空が金色に開き始めた、地上が黒色に閉じ始めた、元旦が正しく終わり始めた、さあ、ゆこう、日々新しくなってゆく希美、がまた果敢に怪我をするだろう明日へ
君の内の人跡を裏切ることのない勇敢な恐竜の母にしてください。
2014元旦記
重の世、海老の手綱で美しく捕えられてる黄身を白磁の小皿へ、赤血球散る
お酒と酒の違いを朦朧と自問し続ける二日酔いの悔しみの脳に僕恐竜になりたいと纏わるピスタチオグリーン漲る希実、裾模様
侵しがたく広い、ただ広い視界に置かれた(置き忘れられた手鏡みたいな)小さな湖のうえで、滑って転ぶ羽生結弦にはなれないねと笑われている私の私の喜身愛しい
空が金色に開き始めた、地上が黒色に閉じ始めた、元旦が正しく終わり始めた、さあ、ゆこう、日々新しくなってゆく希美、がまた果敢に怪我をするだろう明日へ
君の内の人跡を裏切ることのない勇敢な恐竜の母にしてください。
2014元旦記