昔マンガが電子版になっていて、ウレシイ…
この二大巨匠、

里中満智子「海のオーロラ」1978~80 少女フレンド
梶原一騎(原作)ながやす功(画)「愛と誠』1973~76 少年マガジン





『愛と誠」





連載されていた頃は、小学生でした。梶原一騎といえば、『巨人の星』『あしたのジョー』
いわゆるスポ根ものの元祖。その中でこの『愛と誠』はちょっと異色作ですね。男女主人公。
『学園バイオレンス大河ロマン』です。純愛で、バイオレンスで、悪の花園学園です。こんなジャンル、今ある? そしてセリフ長いです。

ちょっと前にも映画化されてました。武井咲で、振り付けはパパイヤ鈴木で…………時代ですな。
それでも、小学校低学年だった私は、当時通っていた耳鼻科の待ち合い室で、夢中になって「少年マガシン」をめくっておりました…
なぜに、小学生の女の子が?そんなお兄さんたちの読むマンガに夢中になったのか?
やっぱり、早乙女愛の美しさと、恐ろしい暴力描写の中にも『恋愛』の匂いがただよっていたのを、子どもながらにも、敏感に察知していたからでしょう。
可憐だけれども、骨太な女主人公、早乙女愛。
このお嬢様は、ただナヨナヨといじめられているだけじゃありません。

汚職事件に巻き込まれ、自殺をはかろうとした愛パパから、猟銃を取り上げてのセリフ。めっちゃキビシイです。武士の娘です。
このあと、食卓にのぼったであろう、「愛特製のハンバーグ」いったいどんな味がしたのだろう?
当時読んでいて、(小学生の知識では)数分の一も理解できなかったことが、今読むと、いろいろ大人解釈ができて楽しい。
そして、色々言われているけど、この作品、他の梶原作品に比べていまひとつ、名作になりきれなかったのは、時代のせいでしょうか?
この作品の恋愛要素は高原由紀のエピソードで実質完結しちゃったってとこですね。言いたいこと、全部言っちゃった感、ありあり。
後にでてくる、権太や由紀を上回る敵?砂土谷もガンバったけど、スベッたね……

いろいろ悪ぶったけど、案外ヘタレ。


ただのHなオジサン(読者サービスか?)。
エ?座王先生より弱いの?座王先生やっぱり悪なの?と、なんか歯切れの悪い展開に……
誠とマブダチになりそうな伏線もあったものの、この人の存在は物語全体を尻窄みな方向に……ザンネンです。
で、最後に、誇り高き我らが誠さんの1カット。「愛」と「誇り」このキーワードは里中満智子『海のオーロラ』へ続きます!






『海のオーロラ』





里中満智子さんは、粘着だと思う。そしておっそろしく頭がよくて、作品を生み出すにあたっての様々な葛藤と戦い、考えぬいてきた人なんだな、と。偉大です。
その作品すべて、いや、うそ。全て読んだ訳じゃないけど、私の読んだものすべて、ただひたすらにテーマは『愛』です。
『愛』について述べ、語り、解剖し、とどのつまり「男女の愛」から、もっと神に近い「愛」に昇華していき、また男女の愛にもどる、みたいな。
う~~~~ん、粘着だわ。そして真面目。漫画にこんなに、真面目を持ち込んだ人って、そういないんじゃ……。
こうまで、ストレートで真摯な表現で、なおかつ絵も素晴らしくって…っていう人、なかなか希有だと思う。

小学生のころ、初めて読んだ里中作品です。「アリエスの乙女たち』
とにかく絵が上手かった!当時こんな絵柄の少女マンガはなかったと思う!大人~~な世界です。
苦悩する主人公たちのキラキラお目々にうっとりしたもんです。
小学生ですから、主人公たちがなぜこんなに苦悩しているのか?については、ほとんど理解できていなかったけど…
で、『海のオーロラ』です。読んだのは、ほんの数日前
立ち読みで止めとこうとしたのに、全巻コンプリート
徹夜しちゃったい
出会っては、結ばれることなく輪廻転生を続ける、永遠の恋人たち、ルツとレイの物語です。
古代ムー大陸?→エジプト王朝時代編→弥生時代編→ナチス政権下ドイツ編→未来編
なかでも、ナチスドイツ編は、時代の記憶的にも生々しく、真にせまるものがありましたので……実際いたわけじゃないし、こんなもんじゃなかったでしょうが。

このシーンはユダヤ人に転生した主人公ルツが、恋人レイと引き離され、あの恐ろしい収容所にいる時のシーンです。
このような極限下にいたら、なんだってできるだろう?敵兵に一晩身をまかせるくらいで、食べ物が手に入るなら、私ならやるね!!!朝メシ前さっっっっとツッコミたくなるような話なんだけど、
ルツは元幼なじみで今はナチス将校のフランツからのプロポーズも断ります。レイに操をたてて、形式だけの結婚なのに、それすら、拒否するんです。(バカあーーーーーーー)
恋する女は、いや、愛を知る女はかくも誇り高く、強い……のか? 殺人以外なら、何をしたって、生き残るのが正しくないか?と、オバサンは思うけどな。
この強き女主人公の2ショットです

とどのつまり、「愛」とは結局、己との戦いってことなのね?
ンにしても、キッツイ娘たちですわ~~~


この二大巨匠、


里中満智子「海のオーロラ」1978~80 少女フレンド
梶原一騎(原作)ながやす功(画)「愛と誠』1973~76 少年マガジン












連載されていた頃は、小学生でした。梶原一騎といえば、『巨人の星』『あしたのジョー』
いわゆるスポ根ものの元祖。その中でこの『愛と誠』はちょっと異色作ですね。男女主人公。
『学園バイオレンス大河ロマン』です。純愛で、バイオレンスで、悪の花園学園です。こんなジャンル、今ある? そしてセリフ長いです。

ちょっと前にも映画化されてました。武井咲で、振り付けはパパイヤ鈴木で…………時代ですな。
それでも、小学校低学年だった私は、当時通っていた耳鼻科の待ち合い室で、夢中になって「少年マガシン」をめくっておりました…
なぜに、小学生の女の子が?そんなお兄さんたちの読むマンガに夢中になったのか?
やっぱり、早乙女愛の美しさと、恐ろしい暴力描写の中にも『恋愛』の匂いがただよっていたのを、子どもながらにも、敏感に察知していたからでしょう。

可憐だけれども、骨太な女主人公、早乙女愛。
このお嬢様は、ただナヨナヨといじめられているだけじゃありません。

汚職事件に巻き込まれ、自殺をはかろうとした愛パパから、猟銃を取り上げてのセリフ。めっちゃキビシイです。武士の娘です。
このあと、食卓にのぼったであろう、「愛特製のハンバーグ」いったいどんな味がしたのだろう?
当時読んでいて、(小学生の知識では)数分の一も理解できなかったことが、今読むと、いろいろ大人解釈ができて楽しい。

そして、色々言われているけど、この作品、他の梶原作品に比べていまひとつ、名作になりきれなかったのは、時代のせいでしょうか?
この作品の恋愛要素は高原由紀のエピソードで実質完結しちゃったってとこですね。言いたいこと、全部言っちゃった感、ありあり。
後にでてくる、権太や由紀を上回る敵?砂土谷もガンバったけど、スベッたね……

いろいろ悪ぶったけど、案外ヘタレ。




エ?座王先生より弱いの?座王先生やっぱり悪なの?と、なんか歯切れの悪い展開に……
誠とマブダチになりそうな伏線もあったものの、この人の存在は物語全体を尻窄みな方向に……ザンネンです。
で、最後に、誇り高き我らが誠さんの1カット。「愛」と「誇り」このキーワードは里中満智子『海のオーロラ』へ続きます!













里中満智子さんは、粘着だと思う。そしておっそろしく頭がよくて、作品を生み出すにあたっての様々な葛藤と戦い、考えぬいてきた人なんだな、と。偉大です。
その作品すべて、いや、うそ。全て読んだ訳じゃないけど、私の読んだものすべて、ただひたすらにテーマは『愛』です。
『愛』について述べ、語り、解剖し、とどのつまり「男女の愛」から、もっと神に近い「愛」に昇華していき、また男女の愛にもどる、みたいな。
う~~~~ん、粘着だわ。そして真面目。漫画にこんなに、真面目を持ち込んだ人って、そういないんじゃ……。
こうまで、ストレートで真摯な表現で、なおかつ絵も素晴らしくって…っていう人、なかなか希有だと思う。




小学生のころ、初めて読んだ里中作品です。「アリエスの乙女たち』
とにかく絵が上手かった!当時こんな絵柄の少女マンガはなかったと思う!大人~~な世界です。
苦悩する主人公たちのキラキラお目々にうっとりしたもんです。
小学生ですから、主人公たちがなぜこんなに苦悩しているのか?については、ほとんど理解できていなかったけど…

で、『海のオーロラ』です。読んだのは、ほんの数日前

立ち読みで止めとこうとしたのに、全巻コンプリート


出会っては、結ばれることなく輪廻転生を続ける、永遠の恋人たち、ルツとレイの物語です。
古代ムー大陸?→エジプト王朝時代編→弥生時代編→ナチス政権下ドイツ編→未来編
なかでも、ナチスドイツ編は、時代の記憶的にも生々しく、真にせまるものがありましたので……実際いたわけじゃないし、こんなもんじゃなかったでしょうが。

このシーンはユダヤ人に転生した主人公ルツが、恋人レイと引き離され、あの恐ろしい収容所にいる時のシーンです。
このような極限下にいたら、なんだってできるだろう?敵兵に一晩身をまかせるくらいで、食べ物が手に入るなら、私ならやるね!!!朝メシ前さっっっっとツッコミたくなるような話なんだけど、
ルツは元幼なじみで今はナチス将校のフランツからのプロポーズも断ります。レイに操をたてて、形式だけの結婚なのに、それすら、拒否するんです。(バカあーーーーーーー)
恋する女は、いや、愛を知る女はかくも誇り高く、強い……のか? 殺人以外なら、何をしたって、生き残るのが正しくないか?と、オバサンは思うけどな。
この強き女主人公の2ショットです


とどのつまり、「愛」とは結局、己との戦いってことなのね?
ンにしても、キッツイ娘たちですわ~~~


