同じ場所、同じ情景、同じ状況の夢ばかり、繰り返し見てます。このとこ。
でも全然、覚えてない・・・。亡くなった、お舅さんがでてきてるような気がするんだけど、よく覚えてない・・・
で、最近見てないけど、5、6年くらい前までよくみた夢。
大学の単位が足りてなくって、あれ、これじゃ、卒業できないっ??って焦る夢、よく見てました。
夢診断的に、考えると、過去に何か仕残したことがあり、その勉強不足を今、補おうとしている、とかなんでしょう。
本当、世の中の苦労をなーーんも知らない学生が、いったい学校で何を学んだというのか・・・
お金をだしてくれた、お父さん、お世話になった先生方、ごめんなさい。
まあ、そこそこやっているつもりですが、
やっぱ、
なんか、
ごめんなさい。
返しきれないご恩をうけていたこと、この年になると、いろいろ、思い知らされます。
すこーし以前になりますが、またまた全巻一気読み!
東村アキコさんの自伝マンガ『かくかくしかじか』
高校三年生の東村さんが、美術大学を受験するために通った予備校の、強烈な先生、
東村さんの絵描きとしての基礎、漫画家としての基礎を、スパルタでたたきこんでくれた、『日高先生』との物語。
東村さんの育児マンガ『ママはテンパリスト』も読んでて、知ってましたが、
ホー、この人の絵、少女マンガっぽくないな、上手いな、と思ってたら、なるほど
美大出ですか・・・・。(あのね、実はわたくしも美大出。予備校もいったよ)
美大に入るための予備校で、デッサンをバッキバキに仕込まれた片鱗が感じられます。なるほど。もともと上手かったでしょうが・・
で、東村さん(本名?林明子さん)は、その予備校、というより、町の絵画教室?で、大学は出てないが画家である、この先生の、かなり尋常じゃない熱血指導(生徒を竹刀で小突く!叩く!?)を受ける。
私も予備校、いきましたが、さすがにこんな先生はいませんでしたが・・・いや、でも
ここまででないにしろ、こんな強引な先生、いたような気がするんです。
いや、先生だけじゃなく、20数年前、社会全体に、そんな風情があったな・・・そんな気がします。
自分自身を、いきなりごーーーんとぶっつけてきて、生徒の胸ぐらをこじ開ける、ある意味、とっても豊かで、お人よしな指導なのですが、こういう教育って、今はするのが難しいんじゃないでしょうか?
親から苦情くる、ぎりぎりの線だしな。まあ、そこは正規の先生じゃないから、ありなのかもですが。
この先生の熱さって、どっから来るもんなんでしょう?そして、不思議と誰も先生を嫌わない。逃げてもおっかけてくるし・・・
そして、『日高先生』は、生徒に感銘を与えるような、立派な言葉を使うわけでもないのです。
とにかく「描け」どんずまっても「描け」辛くても「描け」。特別な言葉は何も言わない。
なぜか、お腹が熱くなります。
美大って、おもしろいとこで、(私デザイン科なので)ほかの科はよく、知らないけど、
実は入学すると、基礎デッサンって、あまりやらされない。1.2年で限られた時間内のみ。
朝から晩まで、くる日もくる日も熱く石膏(静物)デッサンやるのは、
実は美大に入る前、美大受験専門の予備校で数年のみ。
実際、(私もそうだった)美大はいって、これこれを専門的に極めるって、はっきり目的のある人って、割と少数ですよ。
毎日、熱くデッサンにいそしむ日々も、いざ、大学はいると、あれ?なんでだろう?描いてたこと、だんだん忘れて行く・・・
デッサンってのは、もの描くための「基礎体力づくり」にすぎないんですね。もっと言えば、美大はいるための必須科目。なんで、手段であって、目的じゃあない。
東村さんも、もともとやっぱり、マンガ家志望だったため、大学入ると(油絵科)「なーんも描けない人」になって苦しんでました。
しかし、そこにも『日高』が現れて・・
あ・・熱い・・・!
「描ける」「描けない」の差って、どこにあるんでしょうね? ま、私はデザイン科だったので、こんなアートな悩みと縁はありませんでしたが、
思い出します。絵を描くことが、苦しかったこと。
そして、結論を言わせていただくと、「描けんもんは、描けん」です。 要は興味ないんです。
自分のテーマがないから。自分のテーマって、持ちたくたって、持てるもんじゃないんですね。だから苦しい。
しんどくて、我慢が必要で、そういうこと、
何も絵の世界ばかりの話ではないんだけども、恐ろしく孤独になってしまう感じが、とても堪え難くなる・・・
そんな感覚を覚えています。
若いんだから、もっと明るくて、楽しいことに逃げちゃうの、無理もないしね
タイトル の「かくかくしかじか」とは、 東村さんもまだ人生の途上、若かりし、未熟な自分を振り返っての、まだ、昇華しきれない部分も残しての、「かくかくしかじか」 ってことなんでしょうね。思い出をつらつらと、思いながら、描いている、という感じ。結論めいたことを言う訳でもなく、ただただ自分は若くてバカだった・・・と。