ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

11月10日は、アタチュルクの命日でした。

2015年11月11日 21時35分39秒 | トルコ文化
今年も、
やってまいりましたね。

11月10日。
トルコ国民が

今も敬愛してやまない
トルコ建国の父

「ケマル・アタチュルク」が
1938年に、享年57才で
亡くなった日。



午前9時5分が
亡くなった時間、とされていて。

毎年。
11月10日 午前9時5分には

トルコ中に
サイレンが響き渡って

トルコ国民は
一斉に

1分間の黙祷を
捧げるのです。

アンカラにある
「アヌット・カビル」と呼ばれる

アタチュルクの
霊廟には

朝の8時半から
夜の8時半までの間

この日
ひっきりなしに

弔問のために
国民が訪れます。

アタチュルクが
独立戦争を始めなかったら

今頃、トルコは
なかったかもしれなかったわけで

国民が
敬愛してやまない、のも
うなずける。

では。
ムスタファ・ケマル・アタチュルク、とは
どんな人だったんか。

出身は、現ギリシャ領の
テッサロニキ。

当時は、オスマン帝国領で
セラーニキ、と言われておった。

金髪、青い目の
容姿を見ても

生粋の
いわゆる、モンゴル方面から
やってきた

「純トルコ人」では
ないようで。

地理的に見ても
アタチュルクの祖先には

アルバニア人やスラヴ人の
血が

入ってるであろう、と
推測されるそうっす。

西洋教育を施す学校で
学んでいたが

幼くして、父を亡くし
その後、母親も、別の男性と再婚。

ケマルは、叔母のもとへと
身を寄せ

軍事学校で学びつつ
優秀な指揮官へ、と
成長していった。

その後、数々の
功績をあげつつ

軍人としての
地位を固めていった、アタチュルクは

チャナッカレ戦争、を含む
第一次世界大戦を経て

1919年に
独立戦争ののろし、をあげ

ヨーロッパ諸国を
トルコの国土から追い払い

3年に渡る
独立戦争ののちに

1922年、
ローザンヌ会議で、休戦にもちこみ

1923年には
トルコ共和国を樹立して
初代大統領に就任した。

この時、アタチュルクは
42歳。

でも。
ケマルの仕事は
まだまだ、続く。

1926年には
一党独裁体制を確立し

トルコの近代化政策を
強力に推し進め

政教分離を
確立し

アラビア語の使用を
廃止し
憲法を制定し。

経済、文化、政治
あらゆる面での改革を

強力に
推し進めていった。が。



激務と、過度の飲酒が
原因となって

1938年に
肝硬変で、この世を去った、と。

まあ。
ざっと。

こんな、すごい駆け足で
この世を生き抜いた

稀代の英雄だった
わけなんだす。

もちろん、
ついこの間まで

生きてたお方
なんで

写真やビデオにも
その姿は

数多く
残されてるんだけれども。

昔のビデオは
痛みが激しい上に

再生が困難、
とかで。

今まで、
アタチュルクは

ちょっと、甲高い声の
持ち主、というのが

定説だった
んだけれども。



この度。
何やら、新しいテクニックを用いて

ビデオをきちんと
再生した結果。

アタチュルクの声が
全然、違ったぞ~、というのが

一時、ニュースなどで
話題になっておりましたよ。

社会的には
抜群の活躍をした彼、だけれども

家庭には
恵まれなくて

1度だけした結婚も
1年後には、離婚成立。

ゆえに。
かれの直接の子孫、というのは
ござんせん。

ちゅ~か。多分。
仕事の鬼、で

女性に構ってるヒマが
なかったのかも、しれんね~…。

義母さん、いわく。
昔は

アタチュルクの写真、を
飾る家、が多かったそうで

ある時
近所のおばさんが

義母の家に
訪ねて来た時に

居間に飾ってある
アタチュルクの写真を見て

「なんだ~?この、人相の悪い男は?
えらく、眼光が鋭いけど、誰なんだい?」

みたいなコトを
ぺろっと、言ったそうだ。



もちろん。
教育なんて、まだまだの時代。

農村の女性なんかは。
アタチュルクの名前、は
知っていても

実際に彼の顔を
知らない人も
多かったんだそうだ。

で、義母が
「メッタな事、言うんじゃないよ~。それは
アタチュルクの写真なんだから」
と言うと。

「ひええええ~!!これが、アタチュルクの顔
なんだね~!どうりで、迫力があると思ったよ~。
めめめ、滅相もございませんだ~!」

と、腰を抜かして
その場にひれ伏してしまった、そうだ。

敬愛するアタチュルク、と
いうこともあるけど。

「アタチュルクを侮辱するものは、罰する」
という

法律が
制定されてるので。

そういう意味でも
滅多なことは、言ったもんじゃない

ってことも
あったみたい。

今のトルコを見て
彼は

天国で
何を考えてるかね~…。

彼の骨が
墓場ですすり泣かないように
(トルコでは、こういう言い方をする。ちょっと、怖いw)

トルコ、頑張って
発展していって、欲しいものです。


本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます。

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コメント (4)
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