ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

7月31日に、大学入試合格発表があったけど…。

2018年08月02日 09時35分44秒 | 事件・事故・宗教・政治
今年、2018年は
6月30日と
7月1日の

2日に
わかれて

トルコの「センター試験」
にあたる

大学入試のための
TYT、AYTが
行われまして。

7月31日。
待ちに待った結果が

公表されたんすけど。
ね~(爆)

これが、
散々たる結果だった
ってことで。

もう。
トルコの教育界
大激震よ~。

教育関係に詳しい
新聞記者、アッバス・グチルの記事を

引用してみたいと
思います~(爆)

*********************

「高校入試がそうだったように、大学入試の結果も、最悪だった!」
(タイトルからして、重いわ…)

MEB(教育省)とOSYM(入試実行委員会、とでもいうかな)は、今年、学生達や、保護者達に、まったく迷惑をかけることなく、入試結果を発表した。素晴らしいことだ。
しかし、試験の結果は、残念ながら、そんなに希望のもてるものではなかった。

高校入試を受けた学生達や、その保護者達は、大きなショックを受けた。
昨日の発表からこっち、まだ、我に返れないでいる。
大変な、曲線グラフになっていて、(そのヘンテコな結果の)例を、何百もあげることができる。だからこそ、MEBが、試験結果を、もう一度、吟味することは、大きな意味がある。
もちろん、新しい犠牲者を出すことなく、例えば、新しく、試験に合格した生徒が、希望の高校に行くことができない、というような、事態を招くことなく…。

大学入試の結果を見ると、トルコの平均点数は、地を這っている。
理科と数学を始めとして、ほぼ、すべての学科で、トータルで最悪だ。
トルコ語(国語)でさえも、正答率の全国平均は、50パーセント以下だ。
ここで、まず、1次試験の、全国平均正答率を見てみたいと思う。

トルコ語(国語) 40問中 全国平均正答率 16・179 問
社会       40問中         6・003  問
基礎数学     40問中         5・642  問
理科       20問中         2・828  問

TYT(1次試験)で、この結果なわけだが、AYT(2次試験)では、結果は変わったのか?
いや、更に悪化している。

トルコ語(国語) 24問中 全国平均正答率 4・743 問
歴史 1     10問中         1・617 問
地理 1     6問中          2・271 問
歴史 2     11問中         1・465 問
地理 2     11問中         2・856 問
哲学       12問中         2・017 問
宗教        6問中         2・098 問

数学       40問中         3・923 問
物理       14問中         0・467 問
化学       14問中         1・109 問
生物       13問中         1・669 問

ドイツ語     80問中         31    問
アラブ語     80問中         11    問
フランス語    80問中         29    問
英語       80問中         24    問
ロシア語     80問中         27    問

上記の表で、おわかりのように、特に、物理と数学で、得点は地を這っている。
受験者は、テストによっては、10パーセントの正答率さえも、出せていない。
この試験が、もし順位を競うテストではなくて、一定の得点以上は、合格というテストであったとしたら、受験生の80パーセントは、確実に不合格になっていただろう。
こういう結果を、MEBは、どうみているのだろう。とても、気になるところだ。

ところで。何人の受験生が、0点だったのか、何人が、最低得点を越えられなかったのか?
OSYMは、例年では、この人数を公表していた。が、今年は、見るも無残な結果を受けて、最低得点を超えられなかった人数、学部選択まで、たどりつけなかった人数、0点を取った受験者の数を公表しなかった。しかし、他の公表された数字の間から、これを試算してみることができる。
今年、1次試験を、2、260,273人が受験した。では、何人が、180点の、最低得点を超えることができたか?ほんの、1、299、378人だけだ。
160点の最低得点(通信教育を含む得点)を越えたのは、1、609、392人。
特に、180点ラインで、大きな減員がみてとれる。

1次試験で、180点を越えた受験生、1、299、378人中で、2次試験でも180点を突破して、4年制大学の学部選択まで、たどりつけた学生数。

文系 912、284人。
理系 434、358人。
文理両立系 745、485人。
外国語 66、898人。

以上の結果を受けて、特に理系の得点で、受験生のうち、4分の1の学生が、最低得点を越えられなかったことになる。特に、物理と数学で、正答率は地を這っている。
この点について、もう一度、きちんと考えてみる必要があるだろう。
出題が難しかったのか、もしくは、高校での教育程度が、最低レベルに達しているのか?
MEB、YOK、OSYMは、額をつきあわせて、この問題の答えを出す必要がある。
試験自体が、公正ではなかったが、その上に、信頼性までに、影を落とさないために。

例年通り、再度、高得点を取った学生が多いのは、理数系高校(FEN LISESI)、生徒数の少ない、ブティック高校、外国系の私立高校、そのあとに、アナドール高校、と続く。

元の記事が、気になった方は、こちらから。
(ただし、トルコ語)
→→→LGS Gibi, Üniversite Sınav Sonuçları da Tam Bir Felaket!

************

長男によれば、
なんですが。

例えば。
去年の例をとると。

2次試験の化学、とか。
正答率は、10問とか、だったらしい。
から。

今年の出来の悪さ、は
群を抜いている、ってことに
なるのかな(爆)

原因として
一番、大きかったのは。

去年の秋頃に、
いきなり。

エルドアン大統領が
「今の大学受験のシステムはよくない」と
言い出して。

それを受けた
教育大臣が

専門家などにも
まったく、諮問することなく

一夜にして
「大学受験方式を、変更します!」
と、ぶち上げた事(爆)

そして、
宣言したはよかったが

試験の内容や
出題範囲などが

二転三転して
ちっとも、確定しなかったこと。

土壇場まで
ほぼ、すべてが

不明瞭なままで
勢いだけで、試験が

実施されてしまったこと
…って。

若者の将来を決める
こんな重要な試験が

こんないい加減な事で
いいんかい、と。

わしゃあ、疑問に
思うのだが。

それでも、国民は。
現政権に票を入れるわけだから。

若者の未来なんか
踏みにじってもいい、と

言ってるのと
同じだよね(爆)

当然。
SNSには

恨みの声が
渦巻いてるわけで…。

「…試験結果には、全然驚かなかった。年度の途中で、試験制度をひっくり返して、今年の試験は、簡単だから、とか言っておきながら、出てきたのは、高校で習った授業内容とは、全然関係ない、文章題やら、数学やら…。努力の結果は、すべてゴミ箱行き。OSYMよ、ありがとう…」

「職業訓練校の出身ですが、一度も学校で、習った事がないような問題を、どうして出題するのですか?私達なんか、死んだほうがいいってこと?」

「宗教高校の募集人数は、半分以上が、空きのまま。大学入試は、100万人以上が、0点だったとか。政府は、すべて知った上で、国にダイナマイトをしかけようとしている。
第一野党は、主導権争いに忙しい。一国の、最重要課題ともいえる教育が、地を這っているのに、誰も声をあげようとしない。泣きたくなった」

「精神科医になりたかったのに、おかげ様で、精神科患者になった。ありがとう、OSYM!」

「1人の教師としての、私の感想は。残念ながら、何万人もの学生が、最低得点を取れず、国数理社の平均点も、最低だ。これだけ多くの学生が、すべて馬鹿で知能が低いわけがない。この国の、教育システムが、どれだけ悪いか、の結果なのだ。こんな事が、あっていいのか!」

しかし、
この結果を引きずりながら

受験生達は、
1週間後に

希望学科選択手続き、に
入るわけっす。

みんなに、
幸運があることを祈るばかり…。



本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます(^0^)

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コメント (2)
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