昨日、東京で開催された国際シンポジウム「サンゴ礁保全と生物多様性」に参加しました。
内容はサンゴの研究で有名な本川達雄氏の基調講演「生物多様性は大切です。」に始まり、「三菱商事サンゴ礁保全プロジェクト研究報告」、最後はさかなクンのスペシャルトーク「海とサンゴとさかなの共生~いま私たちができること」でした。
本川先生のサンゴに関する話はサンゴとは何か、人とサンゴの関わりなど大変示唆される内容でした。さかなクンはさかなや海とサンゴについて、イラストと写真を通じて分かりやすく、楽しくトークしてくれました。
「三菱商事サンゴ全プロジェクト研究報告」は静岡大学大学院の鈴木款教授が進行され、沖縄、セーシェル、オーストラリアにおけるサンゴの調査から、サンゴ礁の白化や死滅の問題が発表されました。いずれもこのまま進むサンゴ礁の絶滅の認識があり、それをどうしたら阻止出来るか様々な意見がありました。このプロジェクトは三菱商事と国際的な環境NGOであるアースウオッチがパートナーとなり推進しています。
私は「三菱商事サンゴ全プロジェクト研究報告」では新しいサンゴ礁の研究で素晴らしい成果があったと思います。また、今回特に印象に残ったのは本川先生の有名な「サンゴのタンゴ」の歌が聞けたこと、もう一つはさかなクンの最後の話で「私たちは、美しい自然を見なければその大切さは分からない。その自然を感じることが大切。」でした。お二人に共通なのは海やサンゴやさかな達に向けられる真摯な愛情であることです。
私はサンゴ礁の撮影をライフワークにしています。私のミッションはサンゴ礁の現実、そしてサンゴ礁の素晴らしさ、大切さ、美しさを撮ること。そして人々に伝えることです。このままでは2050年にはサンゴ礁は消滅します。そして魚はいなくなります。このことが再確認出来た昨日のシンポジュームでした。