本日の日経新聞に東工大が「未来の人類研究センター」を新設したと報じている。伊藤准教授がインタービューに答えている。理系と文系の英知を結集し、著しい進化を遂げる科学技術と共存の道を求めていくとしている。私もこのところ顕著な科学技術の発達について、ハード先行ばかりが注目され、ソフトが置き去りにされていると感じている。ハードを使いこなすのはソフトであり、この場合ソフトとは人間そのものである。
特にこの記事で注目されるのは「利他」を研究テーマにしていることだ。引用が長くなるがそのまま紹介する。「最初の5年間は『利他』をテーマに研究する。現代は排他主義がはびこり、国家や民族、社会の分断が深刻になっている。弱者を切り捨てる能力主義的な発想がある。この殺伐とした世界で、よりよい社会を、より充実した生を構築するにはどうしたら良いか考え抜きたい」「その手掛かりになるのが『利他』という視点だ。自分のためだけでなく、自分でないもののために行動する。一見、不合理に思えても、人間が備えている性向こそ、人類、社会、科学技術について新しい方法で考え直すヒントがあるのではないか。人間の人間らしい側面を『利他』の光で深くてらし出すことが、私たちが目指す『利他学』と考えている。」
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