朝は調子よかった。別れの予感の2番半のところを重点的に練習。
何回も繰り返す。お嬢のために恋の季節も練習する。すべてよし。
3時間も練習した。これで良し。お昼のそばを食べて、出陣。
しかし一抹の不安。土曜日は、いつも調子よくない。ジジババデイ。
入り口の扉を開けると、沖縄の女が飛び込んでくる。おおこれは。
親しげにしゃべる。楽しい時間はすぐ過ぎ去る。沖縄の女はすぐに
帰ってしまった。残るはじじばば。まあいいか。別れの予感の練習日。
上手くいかない。憂いの場所が増えた。自信焼失。どうなってる。
繰り返し部分の出だしがわからん。わからんからそこが、小声になる。
マスターに指摘された。うん。わかっている。だから練習している。
むずい。演歌、演歌のジジババ喫茶。私も同調して、夢芝居。
本人よりうまいと言われて、あまりうれしくない竹取の翁。
相撲の話題についていけない翁。石浦?誰?。2週間来れないから。
相撲が始まるから。90過ぎの爺が言い残す。こっちは別れの予感が
上手くいかず、カリカリ。相撲どころじゃない。せめてお嬢の顔が
見たかった。別の客もお嬢目的。もてる。帰る。啖呵を切って
店を後にする。また明日。明日も行く悲しい性の爺。相撲でも見たら。
男と男のぶつかり合いなんて、どこがおもしろい。野球でも見るか。
巨人が負ける試合。コレなら面白い。なあしろ。尾も白い猫。
おまえは一日、つまらんだろ。しかしひも付きなしで、出すわけにいかぬ。
イノシシに食われる。一緒に練習しよう。別れの予感。不倫の歌だそうだ。
そんなにいいなら、してみたい。お嬢がいいかな。沖縄の女か。
ばーか相手がいる関係。相手の気持ちが向いてない。ちゃらりーん。
軒先の残暑の西日に鳴る風鈴。余計に暑い。ふうりん。ふりん。
チョイと苦しいか。いや苦しいことになる不倫。老いらくの恋。
老いらくの鯉。最後の命を燃やせ。恒星のように。光り輝くのは
あたまだった。みがくな。