何時もの同じように、指示される。翁扉を開けて。違うのは今日はさん付け。
丁寧に、さん付け。少し気が和らぐ。お世話係のおばさんが、新しい球を
買っていた。試合球とあまり性能の違わない、練習球。ニッタクか。私に
任されたら、ネットで買うのに。しかし私は、この2,3日休んでいた。
病院と、ひざ痛。カラオケ行ってたでしょう。ひざ痛とは、関係ない。
3時に終わって、着替えて、飛ぶようにお店に向かう。お嬢は居なかった。
おばさん2たり。話し込んでいる。何か喧嘩したみたいだ。女の喧嘩。
どすの利いたおばさん。すごみがある。オバサンが帰る。マスターと二人。
大川栄策の歌を、かわるがわる熱唱。なんとか1時間持たせる。別れの予感を
マスターが歌う。私が返す。どうしても合わない。マスターはいいというが
私の音楽センスが許さない。発表会の曲を変更することにする。どうもいけない。
テレサテン。汗が冷える。しかし今日は、いいものを見た。卓球のおばさん。
ここではテレサテン。掻いた汗粒が、耳たぶに光る。こんなきれいな汗を見たのは
初めて。味見したかったが、なめとんのかとしかられそうで、止める。暑い体育館。
おばさん4人に、私一人。丁寧は怖いが、無事終了。大阪ボレロで、お嬢を
踊らせてやりたかった。私じゃダメ?。どすの女がたづねる。けんかっ早い。
どすを振り回すから、ダメ。ひざを痛めそうなおばばもダメ。やっぱりお嬢がいい。
首を長くして待つが、結局現れなかった。別れの予感。結局この歌は没。
お嬢と、広島カープに捧げる。泣きだしてしまいそう。痛いほど好きだから。
ぶって。すがのの球を。しかしデットボールは、困る。ま四球と一緒か。
緒方です。ちょっと心配ですが、デッドボールは歓迎です。当たってでも塁に出る。
これがカープ魂。いや。痛いのはやだ。お嬢が言う。なんで。鯉の奴隷を歌うじゃん
それは歌の世界。痛いの痛いの飛んでけ。おおまたホームラン。ボロボロの鯉。
ボロボロの恋。つぎはぎだらけの竹取の翁。ひそかにブラックジャック先生に
電話する竹取の翁。赤い糸を用意してもらう爺。魚は診ないよとくぎを刺される。
おわり。