花散らしの雨
想い雲
今朝の春
小夜しぐれ
心星ひとつ
夏天の虹
残月 高田郁著 角川春樹事務所
今日LIFE~夢のカタチ~を観ていると信州で美味しい蕎麦と出会い蕎麦に魅せられ蕎麦職人になった女性を紹介されていました。
信州産の蕎麦粉100%の十割蕎麦、その日の分だけ蕎麦粉を挽いて蕎麦を打つ、わさびに至るまで自分でこれはと思ったものをお客様に食べて頂く、そして新しい料理を考えて試行錯誤。
みをつくしシリーズを一気に読んだあとなので蕎麦に対して真摯に向かい合う蕎麦職人さんを観て主人公澪と同じなのだと思いながら観ていました。
江戸時代上方で生まれ洪水で両親をなくし、天満一兆庵の女将芳に助けられ料理人の道を歩み始めた澪。
彼女には野江という幼馴染がいて洪水で彼女の行方もわからなくなります。
天満一兆庵が火事で焼けてしまったので江戸に出てきた澪は野江の消息を知ります。
野江は吉原の翁屋という廓であさひ太夫という花魁になっておりました。
どこまでも彼女たちの運命は占い師の水原東西の卦のとおり苦難が続いております。
そんな澪の理解者や困ったときに手を差し伸べてくれる人たちが魅力的な人たちです。
彼女を最初につる屋働かないかと声をかけてくれた種市老人、亡くなった娘の生まれ変わりを澪を可愛がってくれます。
ときどきふらりと現れて下がり眉と呼びながら料理について厳しいことも言うけれど温かく見守ってくれる澪の思い人わけあり浪人小松原。
皮肉屋で癇癪持ちではあるけれど裏表のない意見を言い、澪の相談相手にもなってくれる戯作者清右衛門(モデルは滝沢馬琴っぽいですね。)
澪に食べることで体が作られると医者からの食のアドバイスをしてくれる源斉。
そしてあさひ太夫を守るためなら人を殺めることもいとわないほどあさひ太夫に身を捧げている翁屋の料理人又次。
どの方が一番良いかと言われるとやっぱり又次さんですね。
吉原で生まれ育って吉原の泥水をいやというほど飲んで育ったという生い立ちで重く暗い印象ですが実のある人であさひ太夫が唯一なんでも相談できる相手だというのがわかる気がいたします。
つる屋で料理で人を喜ばせることを知りだんだんと笑顔も見せるようになりとこのまま順調に幸せになっていくのかと思ったのに悲しい出来事がありました。
又次さんはあさひ太夫のために生まれてきたかのような人でそこは恋愛とかじゃなくてもっとあさひ太夫が幸せになることが自分の幸せであるという広く深い思いがあったのだと思います。
こんなふうに思われてみたいというちょっとあさひ太夫がうらやましい気持ちになりました。
幸せをつかみかけるとするりと抜けて行き、そしてまたそこから立ち上がり新しい料理を考えて作りお店に来たお客様にに喜んでもらう。
雲外蒼天という運勢は行く手に暗雲がたちこめて苦労する運勢、その暗雲というのは彼女の周りの人たちでその人たちが幸せになったら彼女は綺麗な青空が観れるのではないのでしょうか。
最新刊の残月でそのチャンスが来たようです。
けれど彼女の料理の才能をねたみ邪魔する人も出てくるでしょう。
ずっと料理に対して真摯に向き合っている限り彼女はきっと負けないと思います。
来年に続きが出るそうです。
本の終わりに話の中に出てくる料理のレシピも載っていますので読んでみて作ってみようかなと2度楽しめるみをつくし料理帖シリーズです。
想い雲
今朝の春
小夜しぐれ
心星ひとつ
夏天の虹
残月 高田郁著 角川春樹事務所
今日LIFE~夢のカタチ~を観ていると信州で美味しい蕎麦と出会い蕎麦に魅せられ蕎麦職人になった女性を紹介されていました。
信州産の蕎麦粉100%の十割蕎麦、その日の分だけ蕎麦粉を挽いて蕎麦を打つ、わさびに至るまで自分でこれはと思ったものをお客様に食べて頂く、そして新しい料理を考えて試行錯誤。
みをつくしシリーズを一気に読んだあとなので蕎麦に対して真摯に向かい合う蕎麦職人さんを観て主人公澪と同じなのだと思いながら観ていました。
江戸時代上方で生まれ洪水で両親をなくし、天満一兆庵の女将芳に助けられ料理人の道を歩み始めた澪。
彼女には野江という幼馴染がいて洪水で彼女の行方もわからなくなります。
天満一兆庵が火事で焼けてしまったので江戸に出てきた澪は野江の消息を知ります。
野江は吉原の翁屋という廓であさひ太夫という花魁になっておりました。
どこまでも彼女たちの運命は占い師の水原東西の卦のとおり苦難が続いております。
そんな澪の理解者や困ったときに手を差し伸べてくれる人たちが魅力的な人たちです。
彼女を最初につる屋働かないかと声をかけてくれた種市老人、亡くなった娘の生まれ変わりを澪を可愛がってくれます。
ときどきふらりと現れて下がり眉と呼びながら料理について厳しいことも言うけれど温かく見守ってくれる澪の思い人わけあり浪人小松原。
皮肉屋で癇癪持ちではあるけれど裏表のない意見を言い、澪の相談相手にもなってくれる戯作者清右衛門(モデルは滝沢馬琴っぽいですね。)
澪に食べることで体が作られると医者からの食のアドバイスをしてくれる源斉。
そしてあさひ太夫を守るためなら人を殺めることもいとわないほどあさひ太夫に身を捧げている翁屋の料理人又次。
どの方が一番良いかと言われるとやっぱり又次さんですね。
吉原で生まれ育って吉原の泥水をいやというほど飲んで育ったという生い立ちで重く暗い印象ですが実のある人であさひ太夫が唯一なんでも相談できる相手だというのがわかる気がいたします。
つる屋で料理で人を喜ばせることを知りだんだんと笑顔も見せるようになりとこのまま順調に幸せになっていくのかと思ったのに悲しい出来事がありました。
又次さんはあさひ太夫のために生まれてきたかのような人でそこは恋愛とかじゃなくてもっとあさひ太夫が幸せになることが自分の幸せであるという広く深い思いがあったのだと思います。
こんなふうに思われてみたいというちょっとあさひ太夫がうらやましい気持ちになりました。
幸せをつかみかけるとするりと抜けて行き、そしてまたそこから立ち上がり新しい料理を考えて作りお店に来たお客様にに喜んでもらう。
雲外蒼天という運勢は行く手に暗雲がたちこめて苦労する運勢、その暗雲というのは彼女の周りの人たちでその人たちが幸せになったら彼女は綺麗な青空が観れるのではないのでしょうか。
最新刊の残月でそのチャンスが来たようです。
けれど彼女の料理の才能をねたみ邪魔する人も出てくるでしょう。
ずっと料理に対して真摯に向き合っている限り彼女はきっと負けないと思います。
来年に続きが出るそうです。
本の終わりに話の中に出てくる料理のレシピも載っていますので読んでみて作ってみようかなと2度楽しめるみをつくし料理帖シリーズです。