今は、何でもネットで買うのが富裕層にも貧乏人にも広く普及しています。
私の様な田舎で暮らす人にとって、ネットの便利さは、最初衝撃的でしたから。
どんなマニアックな専門書とか、海外の書籍とか、日本では売ってない製品も
ネットで当たり前に買える。しかも値段順に一目瞭然で並べ替えて(血も涙もない感じがする)、
最安値を選べて、暫く後にうちの古家のポストに入ってる。「なにこれスゴイ!!」と思いました。
しかも、人気のない書籍なら1円+送料(ポスト投函配達)で買える。
これなら、田舎で暮らすデメリット 解消されるやん、田舎住みが逆転勝ち組やんって思いました。
ネット以前は、天神や博多まで行って、その本が置いてあるお店に行って、折角遠くまで来たから
喫茶店で昼食をとってパフェも食べて、地下街とか色々歩いて回って都会を満喫して帰ろうとか
そんな感じでした。
本とかならネットでいいけど、やっぱり物は実物を見て手で触ってみないとわかりません。
カーテンとかも、ネットの写真を見て選んで買えるけど、やはり実物を見て触らないと
だめだと私は思います。写真ではよく見えても、実際にはよくないことはよくあるし
逆に写真ではよく見えなくても、実際にはとてもいいことがあります。写真でとても素晴らしく
見えるそのカーテンは、例えば朝の東からの光や夕方の西日が照射された時だけそう見えるが
そうでない時はとてもくすんだ色だったり、光のない夜は本当に色が汚かったりします。
荷物が届き、楽しみに開封したら「え…」みたいなことが起きる。
※無料サンプルがありますが、切れ端だけ見て触るのではやはりわからないことが多いです。
多機能レースカーテンをネットで買って掛けているのですが、朝夕の光越しだととても爽やか
だけど、夜はTheビニール感がすごくて、失敗でした。ビニールビニール ><
古い木造家屋の我が家には、化学的な佇まいのカーテンは合いません。
多機能レースカーテンで同じポリエステル製でも、夜こんなに「ビニールです」とならない、
自然な風合いの製品もあります。
そういうのは、よく見える状態しか載せてなかったネット写真ではわかりませんが、
実物見たらわかるのでこのような失敗はしないでしょう。
特にインテリア関連の物は、その色や質感が暮らしと直結しているので実際に見て選びたいです。
「閉業」 の続きですが、行ってみたくてGoogleマップに☆マークで保存していた
個人経営のカーテン屋さんも、行かないうちに閉業になっていました。みんなお店に行って
見て触って買わなくなってネットで買うからかな、と思いました。カーテンなどは、
実際に現物(サンプルの切れ端ではなく全体)を見て買うのが賢明というだけでなく、
「体験」としても、実際に出会って気に入って買うということは、他の手段で等価置き換えは
できないことです。本来、物を見て気に入って買うのが当たり前のことなんだけど…。
ネットでは、出会って「あ、これいい」という生の「体験」がありません。
画面上で「出会える」じゃないかと言うのは違います。お店や倉庫あるいは露店で、
色んな商品がある中で、それにぱっと目を引かれて気に入るのは、実際の場でしか
できません。私がネットで買って失敗したカーテンなどは(サンプルの切れ端は
取り寄せた)、もし実際の場だったら、決して「あ、これいい」と、他の製品の中から
見出したりはしないものです。
ネット購入は、生の場だったら絶対に選ばないような物を選んでしまい
生の場だったら無性に魅せられて選ぶような物をスルーすることが起きます。
画面越しでは「体験」はできません。「体験」は、ネット普及以前は当たり前のことでした。
また、例えばお店に行って、そこにあったカーテンなどを見て、それがかつて見たことのある
何かに似ているあるいは同じ物で、忘れかけていた記憶や感覚が強く蘇って、圧倒されて
暫し立ちすくみ、それを買って持ち帰るということもあるでしょう。
そういうのは、絞り込み検索では引っかかりません。
(関連記事: 対話はお互いの顔を見て 1つしかない直接の存在 絞り込み検索
あてにならない条件設定 壁紙選び② 理性では決めない 賢明な判断基準 …)
ブログもネットなんですけどね… ><
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しかしネットではこういうこともできます。
小学校の時に図書館にあった、名前のわからない小説が気になって、
ネットで「犬 パンケーキ 少年 探偵」などと色々なワードで検索したら
特定できたりです。そういうのはネットがなかったらかなり難しい作業です。
よほど児童書に詳しい司書さんとかに訊かないと。
主人公の少年が雨の強い日に家に帰ってきて(なぜか子どもなのに探偵で1人暮らし)、
ずぶ濡れの犬を拭いてあげてパンケーキを作って食べる、みたいなシーンがあって
無性に魅かれました。ロザモンドっていう不思議な女の子が出てきて印象的でした。
小学校の図書館にあった本で、写実的な絵に魅せられた外国の絵本なども、
ネットで一発で探し当てられて中古で買えたりします。価値がついて値段が高騰していることも…。
めっちゃ好きだった…
でも大人になった今再び見ても、子どもの感受性で受けた衝撃には敵わない。
昔家にあったカロリーヌの絵本シリーズ。見当たらない。棄てられたか。
カロリーヌって子どもなのに車の運転、ロケットの操縦、サーカス、キャンプ、家を買う…
何でも自分でできるからすごいし羨ましいと思ってました。カロリーヌと仲間達が新しい
おうちを買って自分達で内装をしていく回(「あたらしいおうち」)が一番好きだった。
雨の日にはビリヤードをしてました。