今日出席した会議の中で自治会費が話題になった。自治会のあり方について、2年前に触れた。所属する自治会の中で規約改正を前提にした会則改定委員会に参加したことに触れて記したもの。規約改定の際に問題になったのは、いわゆる認可地縁団体としての規約の制約だった。認可を受ける際の規約の基本スタイルでは、自治会の会員は「家」単位ではなく「個人」だった。しかし従来家単位で加わっていて、総会といえば家の代表として一般的に戸主の男性が出席するのが通例だった。もちろん男性がいなければ女性が出席するが、昔からの流れで自治会が構成されていたのはだれしも知っていること。ところが規約の中では「個人」が対象となれば自治会費など「どうするのか」、あるいは評決はどうするのか、といった問題が発生した。結果的には従来通り家単位で運用していくこととなったが、わたし的には「個人」でよいのではないかと意見したもの。しかし、地域に長年暮らしてきた人たちには、理解してもらうところまで至らなかった。
考えてみれば自治会の会員が「個人」だとすれば、だれでも総会には出席できるし、評決権が発生する。ただし自治会費は1世帯1口だとすれば、家族が多いと票数が多くなる。それなら自治会費も個人扱いにするべきだ、というような意見には至らなかったが、今日の話題の事例を参考にすれば、「なるほど」とうなずけたりする。ようは自治会費は世帯割と「人頭割」があるというのだ。人頭割という自治会費の例は、初めて耳にしたもの。中信のある地域の自治会費だというが、成人の数によって定額が定められているという。ようは家族が多ければたくさん納めなくてはならないということになって、今の世では逆行しているようにも見えるが、自治会員を「個人」だと捉えれば、そういう考え方もあるのだろうと思った。ただしその事例の自治会が「会員は個人」かどうかは聞いてみなかった。もろん個人であれば、「わたしは入りたくない」という人は、たとえ同じ屋根の下に暮らしていても入らなければ良いということになる。個人の自由に任されるというわけだが、きくところによると、その自治会は神社費も自治会費の中に含んで集めていて、それを拒む人は誰もいないというから、おそらく家単位の自治会であって、たまたま「人頭割」という自治会費を定めているにすぎないと思われる。いずれにしても、「人頭割」という方法があれば、個人会員のわだかまりは解消するのかもしれないが、裏を返せば自治会加入率もっと低下する流れを読んでしまうのかもしれない。
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