テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



ラフマニノフ:晩祷
サンクトペテルブルク室内合唱団, ボロディナ(オリガ), マスタヴォイ(ウラジーミル), コルニエフ(ニコライ), ラフマニノフ
ユニバーサルクラシック

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昨日の朝、テレビのチャンネルをパチパチ変えていたら、NHK教育でロシア聖歌が流れていたのに目がとまった。


(以下、「名曲アルバム」のホームページから引用)

「晩祷(ばんとう)」
作曲 ラフマニノフ
演奏 東京混声合唱団(合唱)
円光寺 雅彦(指揮)

映像 モスクワ(ロシア)

前半生を革命前のモスクワで過ごしたラフマニノフ。幼い頃から、教会に響く聖歌に魅せられてきた。あるとき彼はクレムリン内の寺院で古い楽譜の写本を目にする。その旋律をもとにわずか2週間で「晩とう」を書き上げた。第一次世界大戦のさなか発表された作品は、暗い世相に束の間の安らぎをもたらした。静かに、時には力強く神への祈りを歌う「晩とう」。ラフマニノフの音楽はロシアの人々の信仰心とともに生き続ける。



私はちょうど1年前の今頃からロシア演奏旅行に随行した。旅行最終日の午前中、空港に行く前のほんの少しの自由時間に赤の広場にある民族歴史博物館(てな名前だったか?)を見に一人でホテルを出た(私が単独で動いたのはこのときだけ)。

すると、近くの聖堂から鐘の音が聞こえてきた。一所懸命に鐘のヒモをひっぱる修道女の姿を遠くから見ていたら、やがてその鐘の音に重なって遠くの別の聖堂の鐘も鳴り始めた。そしてさらに聴いているとクレムリンの中から回りの聖堂の鐘に応えるように低音の鐘の音が響いてきた。モスクワのクレムリン周辺の空が鐘の音で満たされて、とても幻想的な音空間であった。曜日感覚がなくなっていたが、その日は日曜日だったのだ。

赤の広場を横切って博物館の前につくと、今度はその隣の小さな聖堂から重厚なコーラスの声が聞こえてきた。そっと覗いてみると、地味な普段着でバーブシュカを頭にかぶったおばさんやらおばあさんやらおじさんたちが歌ってる声だった。
なんともそれがまた素晴らしい響きで、飾り気がないのに荘厳な雰囲気なのだ。

長くなったが、昨日の「晩祷」を聴きながら、そのときのことを思い出した次第である。

ラフマニノフのヴォカリーズはテルミン弾きも好んでレパートリーにしている。
でも、私は弾けない。これから練習することにした。

そうそう、この曲のことをネットで調べようと検索していたら、ラフマニノフのすごいページを見つけた。
そのラフマニノフ資料館こちら

「特集コーナー」の冒頭記事をごらんいただくと、ロシア聖歌とラフマニノフについて詳しく触れられている。この曲名(晩祷)も誤訳だそうである。

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