娘は今、修学旅行でシンガポールとマレーシアに行っています。
遠い遠い国の空の下
どうしてるかなあ
たのしんでるかなあ
お腹こわしてないかしら
こちらで私は、旅程表を見ながら案じるばかりです。
シンガポールは
私の祖父が戦死した地です。
祖父は亡くなる2日前、大事にしていた手帳に
マレーの南端、ゴム林の水を汲みて薄茶をのみ
念仏しつつ、シンガポールに前進せんとす。
思ひ残すことなし。
壕掘りつマレー南端の月を見き
と記しています。祖父の絶筆となりました。
思い残すことはたくさんあったでしょう。
妻と子どもたちのこと、両親のこと
お寺のこと、ふるさとのこと
瞼の内には、どれだけの懐かしい顔が浮かんだことでしょう。
でも、祖父は戦地の空に照るお月さまを見上げながら
お念仏を申したのでした。
すべてのいのちは、阿弥陀さまの智慧のみひかりに照らし出されて
そして
そのままを阿弥陀さまの慈悲の御手に受け止めていただいているのだと
そういただいて、お念仏を申したのでしょう。
お念仏の内にまたあえる世界があることに
思い残すことはなかったのでしょう。
67年の時を越えて
ひいおじいさんが最後に見上げたマレー南端の月を
今夜、ひ孫が同じ場所に立ち、見上げることができるなんて・・・
ひいおじいさんが最後にお念仏を称えた地で
その町の高校生たちと、仲良く交流学習をさせていただくなんて・・・
ご縁というのは、なんと深いところからいただくのでしょう。
明日、おうちに帰ってきます。
どんなことを感じたか
その空は、海は、月はどれだけうつくしかったのか
どんな風がふいていたのか
はるか昔の涙の跡がみえたかどうか
お土産話をたくさん聞かせてくれるでしょう。
待ち遠しいな
遠い遠い国の空の下
どうしてるかなあ
たのしんでるかなあ
お腹こわしてないかしら
こちらで私は、旅程表を見ながら案じるばかりです。
シンガポールは
私の祖父が戦死した地です。
祖父は亡くなる2日前、大事にしていた手帳に
マレーの南端、ゴム林の水を汲みて薄茶をのみ
念仏しつつ、シンガポールに前進せんとす。
思ひ残すことなし。
壕掘りつマレー南端の月を見き
と記しています。祖父の絶筆となりました。
思い残すことはたくさんあったでしょう。
妻と子どもたちのこと、両親のこと
お寺のこと、ふるさとのこと
瞼の内には、どれだけの懐かしい顔が浮かんだことでしょう。
でも、祖父は戦地の空に照るお月さまを見上げながら
お念仏を申したのでした。
すべてのいのちは、阿弥陀さまの智慧のみひかりに照らし出されて
そして
そのままを阿弥陀さまの慈悲の御手に受け止めていただいているのだと
そういただいて、お念仏を申したのでしょう。
お念仏の内にまたあえる世界があることに
思い残すことはなかったのでしょう。
67年の時を越えて
ひいおじいさんが最後に見上げたマレー南端の月を
今夜、ひ孫が同じ場所に立ち、見上げることができるなんて・・・
ひいおじいさんが最後にお念仏を称えた地で
その町の高校生たちと、仲良く交流学習をさせていただくなんて・・・
ご縁というのは、なんと深いところからいただくのでしょう。
明日、おうちに帰ってきます。
どんなことを感じたか
その空は、海は、月はどれだけうつくしかったのか
どんな風がふいていたのか
はるか昔の涙の跡がみえたかどうか
お土産話をたくさん聞かせてくれるでしょう。
待ち遠しいな