月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

涙のはなし

2015年08月30日 17時24分04秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


Kさん宅の灯籠終いのご縁にお参りさせていただきました

仲のいい三姉妹、ご家族お揃いで

いつも穏やかで楽しいご縁です

今日も読経の前から話が弾み、「この続きは大経の後で…」と制するほど♪

お経も皆さんがきれいな声で一緒におつとめしてくださり、何よりお念仏の声が響くのが有り難いのです

こうしてお三部経のおつとめが進み…
阿弥陀経が終わるころ…

どなたかが泣いておられる気配を背中に感じるのです

おつとめが終わり、法話のため振り返ると…

三姉妹さんが泣いておられます

お母さんのことを思われてるのでしょう…

今まで、あんなに面白い話で朗かに笑っていらっしゃったのに…

泣いていいのです

しくしく…でも

わ~ん…でも

あ~んあ~ん…でも

子どもでも

大人でも

ひとりひとりの悲しみいっぱい…

それぞれの想いいっぱい…

泣けばいいのです

仏さまの前は、安心して泣ける場所ですものね…

泣いて…泣いて…

ひとしきり泣いて…

そのあと、皆さんで美味しいお斎をいただきました

それはそれは賑やかに♪

なんまんだぶつ(^人^)

(『ないた』中川ひろたか 文、長 新太 絵、金の星社)