月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

まぁるいのはなし

2016年06月13日 23時05分14秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


久しぶりの喘息であまり動けなかったのですが

雨も上がったし、境内の花壇のお花の手入れをしに外に出てみました

すると仲良し姉妹が私の姿をみつけて

「お~ばちゃ~ん♪」

と、走って境内にやって来ました

「おばちゃん、遊べる?」

「ケンケンパーしようよ~」

「ごめんね、おばちゃん、今日は咳が出るけん、走ったり跳んだりできんのよ~」

「じゃあ、おばちゃんは見とってくれたらいいけん、見とってよ~」

境内の砂地に○をたくさん描いて

楽しそうにケンケンパーが始まりました♪

さあ、そろそろママが帰ってくる時間よ♪片づけてさよならね~

ケンケンパーの○をきれいに消して

いつものようにぐるぐるを描いてくれました

ぐるぐる…ぐるぐるを描きながら

「ねえ、お寺はどうしてまぁるいのを描くの?」

「う~ん…まぁるいはやさしい形だからね~

「…?」

「まぁるいは角っこがないでしよ?ぶつかっても痛くないしね、端っこも隅っこもないでしょ?仏さまの心はまぁるいから、お寺にまぁるいぐるぐるを描くのよ♪」

「ふぅん、三角の角は当たったら痛いよね~」

「みんな、できるだけまぁるい心でいたいね♪」

可愛い子どもたちの様子を、まぁるく咲いた紫陽花が揺れながら見ていました