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94歳でご往生されたIさんの四十九日法要のご縁を本堂にておつとめさせていただきました。
県外から帰られた娘さんが仰います。
「父が亡くなる少し前に会った時に、自分が死んだ後の仏事のことを細かく話していたんです。まるで遺言のように。」
そして、その遺言通りにご仏事をお勤めしてくださいます。
ありがたいですね。
また、急なご往生だったので、いろんなことを考えていかなければならないとのこと。
一人暮らしだったお家のお仏壇や家屋、山の上のお墓等々。
残すもの、手放すもの、いろいろです。
すべてのもはやがて朽ちて行きます
でも。たったひとつ、どんなことがあっても崩れない、変わらないもの
かさ高くないし、荷物にもならないもの。
お仏事を大切につとめて‥という遺言は、たったひとつ、お念仏を大切に相続してほしい、ということだったのではなかったでしょうか。
おみかんの中には、おみかんがぎっしり詰まっているように
お念仏には、阿弥陀さまのお心とおはたらきがぎっしり詰まっています。
大丈夫、心配ないよ。あなたをひとりにはしないからね。かならず、かならず、あなたを仏にならせるからね。
という阿弥陀さまのお心です。
お父さんの遺言通りに、お念仏をお称えしてくださる娘さんの目には涙。
Iさん、ありがとうございました。
尊いご縁でした。
なんまんだぶつ(^人^)