月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

Sさんのはなし

2019年08月02日 20時53分05秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


寺報「月のひびき」をS市内の総代さま宅にお届けする途中に、Sさんの居宅に寄らせていただきました

突然の訪問に、Sさんは驚かれ、そしてとても喜んでくださいました

Sさんには、毎号郵送で高齢者施設にお届けしているのですが、毎回、便箋10枚ほどに感想や日常のことを書いたお手紙をくださいます

それはそれは丁寧な字で、寺報の文書を書き写してくださるのです

Sさんのお手紙からは、寺報を何度も何度も読んでくださっていることがよくわかり、本当に嬉しいのです

お念仏の声も行間から聞こえてきます


今日はそのSさんに会いに行きました

Sさんは、とっても喜んでくださり、たくさんお話をしてくださいました

お得意の詩吟も吟じてくださいました

そのお声の素晴らしいこと!

左半身付随で車椅子に座ったままよくあれほどのお声が出るものだと感心しました

本やノートがたくさん置いてあるこの机で、長い手紙を書いてくださり、このベッドの上でお念仏をおとなえしていらっしゃるのかと知ると、これまでのSさんからのお手紙が一層色濃く味わえます

Sさんにお会いしてよかったと思いました

次はビスケットを持ってお伺いしようと思います!