月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

Hさんのはなし

2019年08月07日 22時08分52秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


息子さんの祥月命日をおつとめくださったHさん。

関西からお嫁さんもお帰りになられ、3人で仏説阿弥陀経をおつとめさせていただきました。

お嫁さんが泣きながら仰います。

「85歳のお母さんを残して逝くなんて、悲しすぎます。お母さんが可哀想で‥」

お嫁さん自身も悲しいのでしょうけれど‥

子を持つ母親として、その悲しみの深さを想ってくださったのでしょう。

3人で泣きました。

ふと顔を上げると、壁に言葉が貼ってありました

空に星
人に愛
地に花

息子さんが教えてくれた言葉だそうです。

急すぎる悲しいお別れから7年。

この言葉を大切にしてこられたのです。

悲しくても夜空を仰ぐと、賑やかに星が瞬いてくれています。
もう人にしてあげることは何もできなくなったけど、人から愛や優しさをたくさんもらっています。
うつむいた時に小さな花が地に咲いているのを見ると元気が出ます。

と、Hさんは話してくださいました。

ほんとうに、そうですね‥

空に星
人に愛
地に花

そして、

心に仏さま

ですね。

三人でお念仏しました。

なんまんだぶつ‥