月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

オーラスのはなし

2020年11月30日 22時29分00秒 | ふうわりふわり(坊守日記)



10月半ばから始まったご門徒さまのお取り越し報恩講、ついに今夜S・J講中で最終日を迎えました。

ご法座の前のお家参り。若いご夫妻と中学生兄弟の四人暮らしのTさん宅にお参りさせていただいた折、お仏間に勢揃いされたご家族のお念珠をそれぞれに手渡される若いお父さんのお姿がとても有り難く思えました。

このお父さんも、幼き頃から同じようにご両親に誘われてご縁にあっておられたのでしょう。

過疎化、高齢化の進む町ですし、変化の激しいご時世です。

だんだん寂しくなるし、不安もありますが、変わらないお念仏のみおしえはこうやって繋がれているのだと思うと、本当にありがく、心丈夫です。

お家参りの後は、講中の方々が集まり、ほっとするような和やかな雰囲気のご法座がつとまりました。

車に乗り込み、ご院さんとふたり、「今年も無事におつとめさせていただけてよかったね!お疲れ様!」労いあいました。

空には雲の間に間にお月さま。

お寺に帰ると、本堂の上にきれいなお月さまが「おかえり!えらかったね〜!」と迎えてくれていました。

ゆく道も、ご法座も、帰り道も、ずっとずっと照らしてくれてたんですね。

ありがとうございます。

なんまんだぶつ。