月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

お花のレストランのはなし

2015年06月17日 21時59分25秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


本日の寺子屋は、レストランごっこ!

可愛いシェフたちが、境内のお花や葉っぱでご馳走をこしらえてくれました

上の写真は《お花の炒めもの》だそうです♪



クッキング中のふたり♪

続いて、お花のスープを注文しました



ツワブキの葉っぱがスープカップになっています

カラフルで具だくさんのスープですね♪

ちょうど、総代長さんがお散歩の途中でお寺に寄ってくださいました

お客さまがひとり来られましたよ~\(^-^)/

総代長さんには本物のコーヒーとお花のスープをさしあげました♪

「あのおじいちゃん、ひとりだとつまらなそうやけん、一緒に食べよう♪」

優しいことを言ってくれるSちゃん♪



ふたりの小さな背中と総代長さんの大きな背中が並びます

なんだかいい雰囲気ですね~

阿弥陀さまも、目を細めてご覧になっていらっしゃいますね

ひとしきり遊んだあとに…ママたちがお迎えに来てくれました

「おばちゃん、またね~、バイバーイ♪」

はい♪いつでも帰っておいでね~

お花のレストラン、閉店です♪



桜のはなし

2015年06月16日 18時33分08秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


Mさんの百か日のご法事にお参りさせていただきました

しとしと降る雨がお庭の木立を鮮やかに洗っています

その様子を仏間から眺めながら…

「桜ですか?」

お庭にはずいぶん大きく枝を伸ばした桜の木がありました

お家の裏の川沿いにも同じように大きな桜がありました

息子さんが子どもの頃、30年程前におじいさんが植えられた桜だそうです

今は青々とした葉が繁っていますが、お花の頃はさぞかしきれいでしょう

「もう少しがんばってくれたなら、最後に桜の花を見ることができたのにね…本当にせっかちだったから…」

息子さんが残念そうに仰います

「でも…年を越せるかどうかと言われてましたから…よくがんばってくれたんです…」

いつまでも…いや、あと少しでも…

凡情の願いは止まりません

これからこの桜の花を見るにつけて、お父さんのことを…お父さんの最後のがんばりを、思い出されるのでしょう

見えないはたらきが、桜を育てるように…

見えないけれども仏さまのおはたらきでお育ていただいている我がいのちであったと…

なもあみだぶつ…お念仏の響きのなかに聞かせていただきました

泰山木のはなし

2015年06月15日 22時05分45秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


母の実家の泰山木の蕾です

大きな白い蕾は

大事そうに何かを抱いているようです



明くる朝には蕾が開き始めていました

本の頁をめくるときのときめきのような

そんな気持ちで蕾の中を覗きます

まだ核心には触れないように…

そっと…

辺りにいい香りが漂います

その時がきたのです

「いつ」かがわからない「その時」を

抱えていたのですね

白く清い泰山木…



涙は正直ですね…