お見送りのはなし

ご法務を終えて京都に帰る息子を

高速バスの停留所で見送りました

あれもこれも持ってお帰り、といろいろ詰めて

カバンが一つ増えてしまいました

私もカバンの外ポケットにでも入りたい気分だけど

「ありがとう！またね！」

と、見送りました



やっぱりお見送りは切ないなぁ‥‥

輪のはなし

娘が弟に託したバームクーヘンを夕食後にいただきながら和やかにお喋り

息子がご法事に伺ったお宅でのこともいろいろ話してくれました

Hさん宅もIさん宅も、どちらも初盆をお迎えのお宅でした

まだそれぞれに寂しさも辛さもある中で、ご家族が寄り添われ、お父さんを、お母さんを偲ばれる‥‥

その優しい輪の中に息子も入れていただき、

「ありがたかったよ〜〜」としみじみ思ったようです

お寺にいて案じていましたが、帰ってから嬉しそうに話してくれる息子の様子にホッとしました

歩み始めたばかりの息子を優しく受け入れてくださり、ありがとうございます

「解脱の光輪きわもなし」

みんな阿弥陀さまのお慈悲の光の輪の中ですね

なんまんだぶつ

娘の思いいっぱいのまあるい輪っかのバームクーヘンもありがたくありがたくいただきました！



ありがとう

おむかえのはなし

法務のために帰省してくれる息子のお迎えに来ています

夜のバス停

東京や名古屋に向かう夜行バスが次々来ます

皆さん、大きなバッグをバスに載せて

旅立つのか、帰りゆくのか‥‥

見送るのは切ないなあと思いながら


息子が乗っているバスが到着するのを待っています

おむかえは嬉しいなあ

それぞれの時間のはなし

今日は義父の市立病院受診の付き添いで長い時間病院にいました

患者さん、付き添いの人、お見舞いのひと、お医者さん、看護師さん、技師さん、職員さん、

しんどそうな人、俯いている人、不安そうな人、退屈そうな人、ベッドに横たわっている人走り回って働く人、丁寧に応対している人、

人、人、人

大勢の人がおられます

皆それぞれのいのちの時計を回しながら‥‥

涼やかな音のはなし

日も少しずつ短くなり、朝晩は涼しくなってきたものの、日中の暑さはまだまだ厳しい

そんな中、宅配の方が汗いっぱいかきながら来てくださいました

いつも来てくださる二十歳過ぎの青年です

「こんにちは〜〜」と元気よく声をかけてくださり、「暑いですね〜〜、ご苦労様です」と返すと

「鈴の音がチリンチリンって聞こえて、それだけで涼しくなりますね」って笑顔！

「鈴？あぁ、風鈴ですね」

「あー、そうそう、風鈴だ！二階の窓のところで鳴ってました！」

「ちょうど昨日いただいたので、二階の軒下に吊るしたんですよ！よかった！」

「ありがとうございました。涼しくなりました。またお願いします！」

昨日いただいた梵鐘型の風鈴が、早速、涼を与えてくれました

さわやかな風が吹いた午後でした

チリンチリン‥‥チリンチリン