先日の体験レッスンで、慢性的な腰痛に悩まされている方がいらっしゃいました。
「腰に体重を掛けるのは、腰に負担がかかるので、レッスンはやめます。」とおっしゃって帰ってゆきました。
お見受けしたところ、かなり骨盤が後ろに倒れたおばあさん体形。
あれでは腰もさることながら、肩や股関節や膝も、痛くなるのは時間の問題、といった姿勢をしていらっしゃいました。
ぎっくり腰など、痛くなってすぐは炎症を起こしているので安静にするのは良いことです。(整体の考え方から言うと、なるべく早い処置が早い回復につながります。これはわしの身体でも実感済み。痛いのを無理して動くのと、治療を目的に動かすのとを混同しないでくださいね。)
でも、痛い場所をかばって2ヶ月も3ヶ月も動かさないのは、逆効果になります。
この方の場合、腰が痛くなってから数十年・・・。もっと痛くなると困るから温存しているそうです。
残念ながら、この方と私の方針はかみ合いませんでした。
私の方針としては、
動かない、動けない部分があるのは十分承知です。その上で、少しずつ自分の感覚で動かしてみることで新しい動線が身体の中に芽生え、これまでの負担のかかる身体の使い方から、負担の少ない使い方へ自然にシフトチェンジしていくこと、
なのです。
これまで痛くて使うのをためらっていたところを動かすのは、病院でするリハビリも同じことです。少しずつ、使い方を確認していくことで、いつの間にか動けるようになっていきますし、それは、自分の自信につながるようです。
たった1回のレッスンでは、気持ちよく疲れて終わりですよ。やはり、続けることこそ王道なのですね。