喝！

日が短くなって、部活から帰ってすぐ薄暗い中、
自転車でピアノのレッスンに向かう孫娘が心配で送迎をかって出た。

毎週水曜日の午後７時～７時半までレッスンじゃという。
それから携帯のアラ－ムを設定して毎週水曜日の６時に鳴るようにした。
６時になると仕事の途中でも切り上げて帰宅する。

６時40分頃からエンジンかけて自宅前で待機する水曜日の夜がしばらく続いた。
先週の水曜日も同様に待っておったが、なかなか隣に住む孫娘が出てこん。
女房殿が心配して「今日は休みなんじゃない？」と言うてきたが
「いや、ワシは何も聞いとらんぞ」

女房殿が隣に声を掛けに行ったら、嫁と孫娘が慌てて出てきて
「お父さん、スミマセン！今日がお休みというのを言い忘れてました！」
「なにぃっ！　ワシはさっきから待っとるのに。何や！　立場を考えぃ！」

孫娘の育児をわれわれ爺婆が手伝うのはやぶさかでないが、
その育児のスタッフのワシらに指示を出すのはリ－ダ－である嫁じゃ。
リ－ダ－としての立場をわきまえ、遠慮のう指示を出して欲しい。
そ-ゆ-意味で喝を入れたが、この間の日曜日に
スケジュ－ル表を持って謝りに来た。ここが嫁のええとこじゃ。
笑顔で了承したのは言うまでもない。