義父は94歳になる。
女房殿にとっては大事な父親であるが、同時にストレスになる父親でもあるとワシは思う。
ワシら夫婦が結婚してからというもの義父はワシにとってストレスそのものじゃった。
ワシがそう感じることは女房殿にとってストレスな訳じゃし、
実際、ワシらの夫婦喧嘩の要因の半分以上は、この義父が原因じゃ。
こんな書き方したら義父が極悪人のように思えるが、一般的には善人である。
外に対しては善人ぶっとるが、身内に対してはわがまま以外の何者でもない。
『誰しも大なり小なりそうでしょ』とワシもそんな相談受けたらそう応えると思う。
ワシも女房殿の大切な父親なんで、たいがいの事はガマンしてきたが、
まだ結婚して間がない頃、この義父をわが家から叩き帰したことがある。
実際に叩いたりした訳じゃなく、正確にはどなり帰したんですけどね(笑)。
結婚後、間もなく義父はワシらの住む町へ転勤になった。
これ幸いと、義父は会合などで飲んだら必ずわが家に寄って酔を覚まし帰宅し始めた。
この時点で、もうワシの中での義父の採点は『赤点』じゃ。
ある日ワシが疲れて早めに就寝しとるところへ例によって義父が酔って来た。
階下で女房殿からお茶でも貰うて休んどりゃあええものを
ワシと話がしたいと止める女房殿を振り切って階段を大声でワシの名を呼びながら上がってきた。
ここでプッツン!
「やっかましい!お前、何様じゃ! 二度と来るな!出て行け!」
義父はビックリして転がるように帰って行った。
その時の女房殿の心中を察すると可哀想ではあったが、ガマンならんかった。
そんな義父は義弟の嫁からも嫌われ、何度も衝突しとるが
「自分は悪くないのに、ひどい嫁じゃ」とその都度ワシら夫婦にこぼした。
年をとった今、息子の嫁からは一切口もきいてもらえず、
娘婿のワシからも愛想つかされた義父は可哀想じゃ。
でもそんな父親でも懸命に介護する女房殿が健気でもある。
女房殿にとっては大事な父親であるが、同時にストレスになる父親でもあるとワシは思う。
ワシら夫婦が結婚してからというもの義父はワシにとってストレスそのものじゃった。
ワシがそう感じることは女房殿にとってストレスな訳じゃし、
実際、ワシらの夫婦喧嘩の要因の半分以上は、この義父が原因じゃ。
こんな書き方したら義父が極悪人のように思えるが、一般的には善人である。
外に対しては善人ぶっとるが、身内に対してはわがまま以外の何者でもない。
『誰しも大なり小なりそうでしょ』とワシもそんな相談受けたらそう応えると思う。
ワシも女房殿の大切な父親なんで、たいがいの事はガマンしてきたが、
まだ結婚して間がない頃、この義父をわが家から叩き帰したことがある。
実際に叩いたりした訳じゃなく、正確にはどなり帰したんですけどね(笑)。
結婚後、間もなく義父はワシらの住む町へ転勤になった。
これ幸いと、義父は会合などで飲んだら必ずわが家に寄って酔を覚まし帰宅し始めた。
この時点で、もうワシの中での義父の採点は『赤点』じゃ。
ある日ワシが疲れて早めに就寝しとるところへ例によって義父が酔って来た。
階下で女房殿からお茶でも貰うて休んどりゃあええものを
ワシと話がしたいと止める女房殿を振り切って階段を大声でワシの名を呼びながら上がってきた。
ここでプッツン!
「やっかましい!お前、何様じゃ! 二度と来るな!出て行け!」
義父はビックリして転がるように帰って行った。
その時の女房殿の心中を察すると可哀想ではあったが、ガマンならんかった。
そんな義父は義弟の嫁からも嫌われ、何度も衝突しとるが
「自分は悪くないのに、ひどい嫁じゃ」とその都度ワシら夫婦にこぼした。
年をとった今、息子の嫁からは一切口もきいてもらえず、
娘婿のワシからも愛想つかされた義父は可哀想じゃ。
でもそんな父親でも懸命に介護する女房殿が健気でもある。