けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

暮れは何かと忙しい

2018-12-21 03:01:42 | 日記
ワシらが子供の頃と今では暮れの風景が全然違うよね?
子供の頃の12月も押し迫ってくると、各家で餅つきや大掃除などの行事があった。

わが家では餅つきの日は早朝から両親はその支度に忙しい。
物置から蒸篭や杵を出して洗い、石臼を湯で洗い、熱湯を張る。
石臼を温めて、蒸したもち米を臼に移した時に冷めさせないためじゃ。

鏡餅用、あんこ餅用、平餅用、かき餅用、など何臼も父親はついた。
大変な重労働じゃったと、後に自分が子供たちに日本の餅つきを見せてやろうと
1度だけ自宅で餅つきをした時に、しみじみ感じた。
今でもわが家には石臼が残っている。

大掃除も昔は和室が殆どじゃったんで、畳を上げ、庭に運んで
2枚を山形に立て、棒みたいなもので叩いてホコリをはたいとった。
そのまま干して、夕方、また敷き詰める。

その間、鴨居の上をはたきでホコリを落としたり、廊下の拭き掃除したり
家中を掃除する、まさに大掃除じゃった。
その前後に母親は障子紙を張替え、正月を迎える準備をしとった。
こうしてみると主婦は忙しかったねぇ?
掃除機も、洗濯機も給湯器もコンロも無い時代じゃもの。

ワシらの子供の頃はすでに子供の数は2人とか3人と少のうなっとたが、
ワシらの親の世代は7~8人兄弟は普通で、主婦の苦労は察して余りある。

もちろん年賀状も筆まめじゃのある時代ではないし、
筆で宛名も文章も全て書いとった時代じゃ。
倹しい生活の中で、あの時代はあの時代で忙しい暮れを過ごした
それでも幸せを感じていたんでしょうね?

今は、電化製品も揃い、家事は楽になったかもしれんが、
その文化生活をするために主婦も働かなくてはならん時代じゃ。
電化製品を揃え、維持し、子供の教育にも膨大な費用が掛かる現代。
昔と今と、どっちがええ?
コメント
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