家食

ゆんべは外食じゃったんで今夜は家食じゃ。
夕方、女房殿が「何が食べたい？｣と訊いてきたので「煮魚｣と答えた。

肉も好きじゃけど魚も大好きで、刺身、焼き魚、煮魚、何でもOK。
今日は大きな鯵で丸々と太っとった。
他は野菜炒めと、こんにゃくキンピラ、お吸い物にラッキョなど
ラッキョウは毎日食卓に上る。血圧にええけぇじゃ。

家で食べる時も外食も決して高いものは食べん（食べられん）。
それでも子供の頃に比べたら格段に美味い！
女房殿が料理上手なのもあるが、時代の流れなんじゃろうか？

結婚するまでは母親が作ってくれた料理に不満を持つことはなかった。
しかし結婚して自分が『井の中の蛙』じゃったと気付いた。
もちろん母親に「実は料理が下手じゃったんじゃね？｣言うた事はないが、
たまに女房殿が不在の時に母親が「今夜、何を作ろうか？｣と訊いてきても
「いや、今夜は友達と外で食べるけぇエエわ｣　と
今になっては可哀想なことをしたと反省しとるが、
その時はもう口が肥えていて不味いものは食べる気せんかった。

外食とかで美味しいものに出会う機会が増えたら
必ず女房殿をその店に連れて行って味あわせてやるのよ。
同じものが家で出来るハズもないが、美味しいものを食べさせてやりたかった。
寿司屋で大将に魚の処理の仕方など一杯やりながら訊くのも楽しみの一つじゃった。