寒くなった。
冬場になって困るのが、外でトイレに行く時じゃ。
事務所や自宅におる時は、小用でも座ってするんで問題ないが、
寒い現場で打ち合わせなどした後でトイレに行きたくなり
近くの公園などの公衆トイレに行った時じゃ。
たいがい小便器があるんで、そこでするんじゃが
あまりの寒さに小そうなってチャックを下して探しても
どこに行ったのか分からん時があるのよ。
そんな経験がありませんか?
ホンマ、冬眠したんかと思うほど小そうなって隠れとるのよ。
余裕がありゃあ、ゆっくり捜索隊を出して見つける事が出来るが、
余裕のない時にそのような状態になると焦る。
小便器の前に立ち、チャックを下しとる状態なんで
脳は膀胱へ『放水準備』の指令を出しとる訳で
『放水命令』まで秒読み段階にある。
そんな時にホースが見つからんのじゃけぇ大変じゃ。
緊急事態発生! じゃが習慣とゆーものは恐ろしい。
脳が『放水準備!』の指令を膀胱へ出したら
膀胱は放水のためのバルブを開く作業に移行する。
出口行方不明につき放水中止命令を出しても
習慣で膀胱はバルブを解放し始めるのよ。
そうなったら大慌てでベルトを緩め
子供のようにズボンを下して放尿。
震えあがるほど尻が寒いが、間に合うた安堵感に
ある意味、幸福感を覚える。
しかし、その幸福感が一気に地獄に落ちる時がある。
安堵感→幸福感→違和感→地獄
なんか違和感を感じ、
幸福感と共に前を見ていた視線を下に落とすと
『ワーッ!』 『あっりゃあー!』
と思わず声を上げたくなる大変なことが
下界で起きていた。
寒さで小さく変形したホースはあらぬ方向に向かって
放水しとるではないか!
その一部がズボンを濡らしとるではないか!
慌てて軌道修正するが、生暖かいイヤな感触が伝わる。
用を済ませ手を洗うついでにハンカチも濡らし、
公衆トイレから出る時は、何事もなかったかのように
平然とゆっくり歩くが、車に戻ったら
エンジンかけ、暖房の風力を『強』にして
後部座席に移動してズボンを脱ぎ
濡らしたハンカチでズボンの濡れた部分を拭くのよ。
そしてズボンを温風の吹き出し口に干して
自分は後部座席でバッグを膝の上に置き
小そうなって、ある程度ズボンが乾くのを待つ。
何で冬場にはこれほど体積が小そうなるんじゃろ?
ホンマ自分で見つけられんくらいになるんじゃけぇ。
あ~ぁ 情けない!