夕方、仕事を終え帰宅してウォーキングに出かけたところに
携帯に電話が入った。元の事務所があったビルの上階に住むおねーさんじゃ。
この人はいつも甘え上手で何か頼みたい時に電話してくる。
「もう今年の仕事は終えて帰宅したところ」
『ええーっ!もう? でもちょっと来て欲しいな』
「ダメ! 今、ウォーキングに出たところ」
『いいじゃん! 来てぇ!』
何に困ったのか訊いてみると、どうやら自分の事ではなく
階下に住むお婆ちゃんが困ってるんで
ワシに助けを求めてきたみたいじゃ。
元ヤンキーに見えるこのおねーさん
けっこう優しいとこあるじゃん、見直したよ。
その件はいったん解決したんじゃけど
その内、雨が降り始め、ウォーキングを中断、
帰宅したんで、さっきのお婆ちゃんの事が気になり
今度はラインしたら、そのお婆ちゃん宅にいるみたいで
お婆ちゃんの困りごとは解決しとったけど、
そこから二人のライン交換が延々と続いた。
今まで仕事のことで何度か連絡は取り合ったが
個人的なことは何も知ってなかった。
ラインのやりとりする内に
お互いに関心があったことが分かり
長電話ならぬ、長ラインとなった。
今度ケーキを買って訪ねることになった。