従兄弟が危篤状態で
病院から呼ばれたんは3月じゃった。
ちょうどその頃、
取引先の商社マンの送別会が大阪であり
行くべきか悩んだ。
それから昨日まで、
何度となく行事があり、
都度、参加すべきか悩んだ。
その間、ワシも行ける時に訪ねたが、
ずっとその危篤状態が続いた。
ワシの人生の中では
考えられん状態が2か月も続いた。
従兄弟のその頑張りには誰もが驚いたが、
それが2か月も続いた後の、
今夜の通夜の席は、まるで従兄弟会じゃ。
従兄弟の嫁にも兄弟にも
子や孫にも涙はなく、
控室で棺を傍らに、
兄弟、子、孫はお喋りが止まらん。
これが今どきの通夜?
昔なら不謹慎!
と咎められたものじゃが・・・。
棺の中から
『おいおい!主役はワシで!』
と声が聴こえそうじゃった。