今日はなんにもないと思ってたのに、
夫がまたも急に出先から、今日は作業服やへいって、
ネーム入りの服をつくれるか、みてきて。
息子くんの車で。
などといってきたので、わたしののほほんムードもいっぺん。
そんなとこまで車でいくなら、役所もいってこなあかん用事が
あるやん。
と思い。
急遽午後早急にまず、役所へいった。
道路使用許可っていうのをもらって。
それを環境衛生課へもっていった（特定建設業の許可の件）
そしたら。ある若者（20歳代前半ぽい）が靴の入ってたと思われる箱を
カウンターにおき、役所のひとと話してて。
はじめ、なんなんかなと思ってたら
役所のひとの言葉でピンときた。
「死んじゃってますから」「ごみとしての扱いになります」
って。
そのとき、その若者が泣き出したの。
ぽろぽろって、涙流して。
その役所のひとはどう思ったかわからない。
でもその子はそういわれて、また箱を抱えて帰っていった。
駐車場でまたそのこをみたら、うちの次男を太らせたような
感じでよく似てて、よけい泣けてきた。
うちの次男もなんかそんなふうに泣くかも。
ふだんはクールなんだけど、動物に対する気持ちが強いって
いうか。泣きそうな感じ。
その箱の中身はわたしにはわからない。
でもそのこには涙に換えうるものであることはたしか。
わたしはこの殺伐とした世の中にも、そんな優しい心のきれいな
若者がいてることに感動したのです。
その箱の死体は、どういういきさつのものかもわたしにはわからない、
可愛がってた子猫か子犬（箱の大きさからして）
でも、埋める庭もなく、ペット葬するお金もなく。なのか、
それとも、通りがかりの、野良ちゃんがなくなったのを
かわいそうだと思って持ち込んだか。
それはわかりません。
人の火葬は役所に頼むから、もしかしたら、動物もそうかなと
思ってもちこんだか、それはわからない。
わかることは
その箱の中身が
その若者にとって、人前なのに涙になるような、ものだった、ってこと。
涙になるってことはよほどの感情がこめられたものだってこと。
日本も、都会もまだまだ捨てたもんじゃないのかも。
命を軽々しく思うひとが増えてきたような気のするいまの時代。
なんかとってもうれしかったけど、
なんか思い出すと泣けてくる。
ごみといわれる命。
なんか、なんか、泣けてきて、今日は早々とご飯も終わり夫は
疲れたか、寝てしまったけど
わたしは涙が止まらなくてこれを書いてる。
なんでこんなに今日のこの一件で泣いてるのかな。
それもわからないけど。
わたしの涙はなんなのか。
ちなみに今日は作業服のことで、一時言い合いになったものの
また憎らしい言い方をしたので
でも帰ってきて晩酌をすれば別にどうってことはなく。
平和に終わりました。
うちは平和でよかったけど。
箱の中身とその若者。
今夜はどうしてるんかなあ。
