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ドラフトワッショイ2006-大学・社会人編「特攻やろう!各チーム」Part2

2006-11-24 17:39:43 | 野球・ドラフト「怪」説
ドラフト解(怪)説、今日はパリーグ下位3球団を取り上げます。

★東北楽天ゴールデンイーグルス
1巡目…永井 怜 (ながい・さとし)投手 右投左打 178cm70kg
22歳 群馬・東京農大第二高-東洋大
ムダな動きが少ない美しいフォームで、軽く投げているように見えて常時140キロ台の速球がビシビシ飛び出す本格派。体力面ではまだまだ発展途上であり、今後はさらなるパワーアップが必要か。あと「これが永井だ!」と言える特徴も欲しい。
3巡目…嶋 基宏 (しま・もとひろ)捕手 右投右打 179cm82kg
22歳 愛知・中京大中京高-國學院大
初めてマスクをかぶったのは大学2年の時。そこからトントン拍子に成長して、今や主将・4番・捕手という重責を担う。國學院大・竹田利秋監督が「私の分身」と全幅の信頼を置くほどの野球頭脳は、野村監督の下でさらに磨きがかかりそうだ。
4巡目…横川 史学 (よこがわ・ふみのり)外野手 右投左打 186cm90kg
22歳 茨城・常総学院高-青山学院大
パワーヒッターにありがちな強引さがなく、合理的でムダのないスイングができるのがいいところ。大学では3年春から4番に定着し、通算では8本塁打を放っている。足、肩もプロで十分通用するレベルにあり、将来の中軸候補として期待大。
5巡目…渡辺 直人 (わたなべ・なおと)内野手 右投右打 173cm71kg
26歳 茨城・牛久高-城西大-三菱ふそう川崎
小柄だがしっかりと振り切る打撃、積極果敢な走塁、柔軟なグラブ捌きと軽快なフットワークが光る守備と、三拍子揃ったバランスのいい遊撃手だ。社会人では都市対抗で2回優勝を経験。今年はインターコンチネンタル杯で日本代表に選ばれた。

育成枠
1巡目…金森 久朋 (かなもり・ひさとも)投手 右投右打 179cm76kg
26歳 福井・敦賀気比高-創価大-元・西多摩倶楽部
高校では東出輝裕(広島)と同級生で、エースの東出に次ぐ2番手だった。MAX143キロの速球に加え、カーブ、スライダー、シンカー、フォーク、ツーシームといった多彩な変化球が売り物。8月にクラブを辞め9月の入団テストに挑み、見事合格!
2巡目…中村 真人 (なかむら・まさと)外野手 右投左打 175cm74kg
25歳 奈良・智辯学園高-近畿大-シダックス
高校ではクリーンアップを務め、通算31本塁打を放ったスラッガー。大学では伸び悩んだが、社会人で俊足巧打の2番打者として復活を果たした。1日も早く支配下登録されて、社会人時代の恩師である野村監督の下で再び雄姿を見せたいところ。

解説
投手、捕手、野手とバランス良く指名できたという点においては、今回の楽天のドラフトは上々だったと言っていいと思います。特に、3巡目の嶋はオリックスも獲得を目指していた頭脳派捕手で、野村監督がどう育てていくかが非常に楽しみです。しかし、一番肝心だった投手の補強が今ひとつうまくいかなかったのは誤算でした。希望枠での獲得を目指していた岸(東北学院大)を西武にさらわれ、森福(シダックス)はソフトバンクに囲われ、木村(東京ガス・横浜3巡目)からも色よい返事が得られず…結局希望枠を行使できずに終わりました。1巡目の永井がバリバリの即戦力候補とは言いづらいだけに、首脳陣もフロントも頭が痛いところだと思います。しかし、終わったことを嘆いても始まらないし、ドラフトが今年で終わるわけでもありません。スカウト陣の、今後一層の頑張りに期待したいところですね。

★オリックスバファローズ
希望枠…小松 聖 (こまつ・さとし)投手 右投右打 180cm78kg
25歳 福島・勿来工業高-国士舘大-JR九州
高校では県大会ベスト16が最高、大学では2部で3勝と無名に近い存在だったが、社会人で開花。特に縦・横2種類のスライダーの威力は、元・近鉄監督の梨田昌孝氏が太鼓判を押したほど。ボールのキレと安定した制球で試合を作れる好投手だ。
3巡目…大引 啓次 (おおびき・けいじ)内野手 右投右打 178cm78kg
22歳 大阪・浪速高-法政大
高校時代から強打の遊撃手としてドラフト候補に挙がり、大学でも1年春からレギュラーとして活躍した。通算121安打は東京六大学史上4位。秋に行われた東京六大学選抜対ヤクルト戦では、初回先頭打者本塁打を含む3打数3安打の離れ業!

解説
希望枠では、昨年から徹底マークしていた小松の獲得を楽々決めたオリックス。3巡目では、当初は嶋(國學院大)の獲得を目指していたものの、楽天が指名することが決定的となったため、どういう指名をしてくるのか他球団が注目していました。そこで出てきた名前は、なんと大引!ヤクルト、ロッテ、阪神が指名を検討しているという報道は出ていましたが、オリックスのまさかの指名で場内はさらなる混乱に巻き込まれたのでした。そして、残っていれば指名予定だった菊地正法(東邦ガス)が中日の4巡目で消えたのを見届けると、あっさり選択終了(笑)。何か、みんなで麻雀やってたら最初の2回連続トップ取られて、どうやって巻き返そうか考えてるところに「ゴメ~ン!オレ、用事あるからもう帰るわ」と言われてるような気分に似ている…。麻雀やらない方、表現がわかりにくくてゴメンナサイね(笑)。

★千葉ロッテマリーンズ
3巡目…神戸 拓光 (こうべ・たくみ)外野手 右投左打 190cm100kg
22歳 茨城・土浦日大高-流通経済大
高校時代から強打には定評があったが、大学でさらに磨きがかかった。まだまだ粗さはあるものの、貴重な和製大砲として期待したい。地肩の強さも素晴らしく、今春のオープン戦では1イニング限定で投手を務め、なんとMAX146キロを記録した!
4巡目…荻野 忠寛 (おぎの・ただひろ)投手 右投右打 174cm71kg
24歳 東京・桜美林高-神奈川大-日立製作所
一見して普通の直球だが、握り方が特殊なため、打者の手元で曲がるは落ちるは沈むは。クイックや牽制も得意で、ランナーを出しても走らせない。自己管理能力も高く、「山椒は小粒でもピリリと辛い」を地でいく、個性派の即戦力候補である。
5巡目…江口 亮輔 (えぐち・りょうすけ)投手 左投左打 175cm77kg
22歳 愛知・大成高-愛知学院大
全国的にはそれほど名が通っていないが、鋭い腕の振りから繰り出されるキレの良い直球とカーブは評価が高い。特にカーブは、一時期に比べると曲がりが小さくなったそうだが、一度ホップしてから落ちる独特の軌道で、打者の目を幻惑させる。
6巡目…中郷 大樹 (なかごう・たいき)投手 右投右打 178cm75kg
22歳 徳島・那賀高-JR四国
高校では無名ながら、社会人2年目から全国大会に登板するなど大器の片鱗を見せ始め、3年目は肩痛に泣かされたが、4年目の今年は見事復活!MAX148キロの速球と縦・横2種類のスライダーを中心に、三振を狙って取れる力がある投手である。
7巡目…角中 勝也 (かくなか・かつや)外野手 右投左打 179cm78kg
19歳 石川・日本航空第二高-四国アイランドリーグ・高知
今季、四国アイランドリーグに飛び込み、1年目にしてプロの指名をうけた。リーグでは85試合で打率.253、4本塁打5盗塁と、際だった成績は残していないが、身体能力やヘッドスピードの速さは将来性を感じさせる。まずはファームで熟成を。
8巡目…松本 幸大 (まつもと・こうだい)投手 左投左打 175cm75kg
26歳 兵庫・育英高-デュプロ
高校時代はエースだったが甲子園経験はなし。社会人では制球に苦しみなかなか芽が出なかったが、4年前にサイドハンドに転向してから活路が開け、リリーフで活躍した。速球とシュートのキレに定評があり、プロでは左打者退治を期待したい。

解説
最初から希望枠を行使しない方針だったため、3巡目からの指名となった千葉ロッテですが、今回はそれがちょっと裏目に出たかも…?といった感じがあります。木村(東京ガス・横浜3巡目)、上野(トヨタ自動車・広島3巡目)といった有力選手がロッテ志望を表明していたのですが、いずれも指名順が先の球団に先取りされてしまいました。例年だと、各球団ともある程度は空気を読むのですが、今年は強行指名が相次ぎ、狙っていた選手が取りきれませんでした。ただ、指名された各選手はそれぞれ特徴がはっきりしており、選手の個性を最大限に生かすバレンタイン監督のチームとしては、なかなか悪くないメンツだと思います。ただ、一つ気になるのは、絶対数が足りない内野手の指名が皆無だったこと。チーム構成的には高校生ドラフトで補っておきたかったのですが、それもゼロ。来季は、乗り切れるかな…?


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