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ドラフトワッショイ2006-大学・社会人編「特攻やろう!各チーム」Part3

2006-11-25 17:09:39 | 野球・ドラフト「怪」説
ドラフト解(怪)説、今日はセ・リーグの上位3球団。

★東京ヤクルトスワローズ
希望枠…高市 俊 (たかいち・しゅん)投手 右投右打 177cm85kg
22歳 東京・帝京高-青山学院大
MAX145キロは出るが、普段はそんなに速くない。ものすごい変化球を投げるわけでもなく、フォームが特殊なわけでもない。しかし、なぜか抑えてしまう不思議な投手。その秘密は、正確無比の制球力と打者に的を絞らせない天性の投球術にある。
3巡目…西崎 聡 (にしざき・さとし)投手 右投右打 174cm68kg
24歳 福岡・糸島高-九州国際大-JR北海道
高校時代は同姓の西崎伸洋(横浜)とバッテリーを組んでいた。小柄でスリムな体型だが、サイドハンドから繰り出す速球はキレがありパワフルで、マウンド度胸も十分。今後の課題は上半身に比べてひ弱な下半身を鍛え、制球を安定させることだ。
4巡目…衣川 篤史 (きぬがわ・あつし)捕手 右投右打 180cm90kg
26歳 大阪・大商学園高-岐阜聖徳学園大-昭和コンクリート-住友金属鹿島
重戦車のようなガッシリとした体格だがフットワークは軽く、打球への反応も素早い。今夏の都市対抗・対日本生命戦では盗塁を4度刺す強肩を披露(生で見た)。打撃は、フォームに変なクセがなく、センター中心に弾き返す巧打者タイプである。

育成枠
1巡目…伊藤 秀範 (いとう・ひでのり)投手 右投右打 181cm82kg
24歳 東京・駒場学園高-ホンダ-四国アイランドリーグ・香川
高校時代は那須野巧(横浜)とともに左右の二本柱として活躍。昨季から四国アイランドリーグに入り、2年連続で2桁勝利を挙げた(昨季12勝、今季11勝)。内外角を丹念に突く投球が持ち味だが、今後の課題は球威の向上と、縦の変化球の修得だ。

解説
今回のドラフトでは、早い内から本格派左腕の金刃(立命館大)の獲得を目指してマークを続けていましたが、巨人との競争に敗れてしまい、苦しい展開になりました。高市を実質繰り上げのような形で希望枠にしましたが、3巡目以降の指名も、当初に狙っていた選手をことごとく他球団にさらわれたことで後手に回ってしまった感じで、ドラフト巧者のヤクルトにしては珍しく、イマイチさえませんでしたね。岩村、土橋が抜け、ラロッカ、リグスの契約も先行き不透明。せっかく形成した強力打線が完全崩壊の危機を迎えているだけに、個人的には西崎、衣川の指名順位を下げてでも、せめて育成枠でもかまわないから、強打の野手を最低1人は指名して欲しかった…!それだけでも、今回のドラフトの印象はかなり変わったはず。全体的に故障者が多く、レギュラーの高年齢化も進んでいるだけに、心配です…。

★阪神タイガース
希望枠…小嶋 達也 (こじま・たつや)投手 左投左打 180cm72kg
21歳 石川・遊学館高-大阪ガス
高校では、MAX146キロの速球に加え10種類の変化球を投げ分ける天才左腕として注目を浴び、創部2年目のチームを甲子園ベスト8まで導いた。社会人では、登板数が少なくケガもあり、伸び悩みの感は正直否めないが、潜在能力の高さは確かだ。
3巡目…上園 啓史 (うえぞの・けいじ)投手 右投右打 180cm80kg
22歳 福岡・東福岡高-武蔵大
高校では吉村裕基(横浜)と同級生。クセのないスムースなフォームから繰り出す速球はMAX148キロをマークする。昨秋はチームを首都大学リーグ1部昇格に導き、注目を集めた。リリースに爆発力が加われば、球威のさらなるアップが期待できる。
4巡目…清水 誉 (しみず・たかし)捕手 右投右打 177cm75kg
22歳 兵庫・小野高-関西学院大
軽快なフットワーク、ミットがぶれないキャッチング、安定した制球のスローイングなど、捕手としてのセンスは十分だ。打撃面は少々不安定だが、試行錯誤が続くというフォームが固まれば、高校通算27本塁打を放ったパワーが活かされるはず。
5巡目…大城 祐二 (おおしろ・ゆうじ)外野手 右投両打 172cm74kg
21歳 沖縄・沖縄水産高-TDK千曲川
俊足強肩、そして強打の三拍子揃った選手で、プロでたとえると金城龍彦(横浜)が近いか。昨年の都市対抗では対日産自動車戦で3安打、今年の都市対抗では対NTT東日本戦で上野貴久(巨人3巡目)から二塁打。大舞台での勝負強さはプロ向きだ!

解説
希望枠の小嶋は、高校時代に中日が1位指名予定だったところを囲い込んで社会人に行かせた…というウワサの選手で、本来なら3巡目以降の指名か、もう1年残留で実績を作らせてから指名…という思惑があったものと思われます。しかし、本来希望枠で獲得を目指していた大隣(近畿大)がソフトバンクを選んだことで計算が狂ってしまい、やむを得ず順次繰り上げ…とでも考えねば、いくら貴重な左腕とはいえ、実績も乏しく頭打ち状態の小嶋をわざわざ希望枠で獲る理由が説明できません。かつて横浜が囲い込んで社会人に進ませたものの、肘を痛めて結局鳴かず飛ばずで今オフ解雇された森大輔投手と似たようなパターンです。小嶋は肘や肩の故障はありませんが…。囲い込みは一歩間違うと危険です。まぁ、今年のドラフトを見る限り、今後、囲い込みは昔ほど強い効力をもたらさなくなりそうな気配ですが。

★中日ドラゴンズ
希望枠…田中 大輔 (たなか・だいすけ)捕手 右投右打 174cm75kg
22歳 広島・如水館高-東洋大
捕球から二塁への送球動作が1.8秒台という素早さで、制球も正確な強肩捕手。人間性にも優れ、東洋大・高橋昭雄監督は「次の監督候補に挙げていた」と絶賛。打撃ではボールに食らいつくしぶとさが持ち味で、ツボにはまれば一発長打もある。
3巡目…浅尾 拓也 (あさお・たくや)投手 右投右打 182cm71kg
22歳 愛知・常滑北高-日本福祉大
クイックのようなリズムで投げる独特のスタイル。球の出所が見えにくいフォームからMAX152キロの豪速球を繰り出す。フィールディングや牽制も上手く、センスの良さは折り紙付きだ。空振りを取れる縦の変化球を覚えれば、速球がより生きる。
4巡目…菊地 正法 (きくち・まさのり)投手 左投左打 177cm82kg
22歳 静岡・富士宮東高-三菱自動車岡崎-東邦ガス
力で抑え込むタイプではない代わりに、制球は安定している。特に、内外角を幅広く使いつつ粘り強く低めを突く投球術が光り、試合を壊さないまとまりの良さは評価が高い。ただし、体の開きがやや早く、左打者に球筋が見えやすい点は要矯正。
5巡目…岩崎 達郎 (いわさき・たつろう)内野手 右投右打 175cm75kg
22歳 神奈川・横浜商科大高-新日本石油ENEOS
高校では、通算41本塁打を放ったパンチ力のあるセカンドとして注目されたが、社会人ではつなぎ役に転身して、主に2番打者として活躍。守備、走塁の安定感は社会人でもトップクラスで、まだ4年目の若手なのにベテランのような渋さがある。
6巡目…清水 昭信 (しみず・あきのぶ)投手 右投右打 175cm85kg
23歳 三重・三重高-名城大
高校3年の冬に大リーグ・パドレスの入団テストを受けたが入団ならず。一度は一般企業に就職するも、野球の道を諦めきれずに退職、大学進学を目指し浪人生活も経験した。それだけにハングリー精神は旺盛で、パワフルな投球には大きな期待。
7巡目…西川 明 (にしかわ・あきら)内野手 右投左打 175cm72kg
22歳 三重・三重高-法政大
高校時代はエースで4番の重責を担い、通算24本塁打を記録した。大学では野手に転向。サードが本職だがセカンド、外野もできる。法政大・金光興二監督によると「タイプとしては小笠原(巨人)に似ている」とか。プロのスピードに慣れれば…!

解説
各球団ともブラフや強行指名の応酬で大荒れに荒れた中、中日はほぼ無風のドラフトで、しかも充実の内容だったのではないかと思います。事前に指名予定の報道があった選手はあらかた指名できました。3巡目の浅尾は西武が、4巡目の菊地はオリックスが…?という報道もありましたが、結局すんなりゲット!下窪(日本通運)だけは横浜に5巡目で先取りされましたが、もとから下位指名予定でしたから、大した痛手でもないでしょう。このチームは昔から、指名予定選手の情報が事前に表に出やすいんです。会議直前の時期には、スカウトが地元のラジオ番組に出演してポロポロしゃべっちゃうぐらいで(笑)。でも、横浜だとほぼ間違いなく他球団の横槍が入るんですが、中日はなぜかあまりそうならないんですよね。そのあたりは、他球団につけいる隙をなかなか与えない、スカウティングのうまさなのでしょう。


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2 コメント

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上野から本塁打? (osiroa)
2006-11-27 01:47:49
1回表トップバッターの大城祐二選手は上野から本塁打を打ってはいません。毎日新聞の試合結果では初球を2塁打、次打者の犠打で3塁へ。3番打者の2塁打で先制のホームを踏んでいます。伏木海陸運送は唯一の得点です。
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Unknown (うえぽん)
2006-11-27 11:37:58
osiroa様
どうもはじめまして。
ちゃんと確認してから投稿しなきゃダメですね。訂正しておきます。ご指摘ありがとうございました!
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