先日、地元の障がい者入所施設へ見学に行きました。
そこで職員の方と話している中で出てきた言葉が耳から離れません。
入所者の余暇支援について話している時に、入所者の買い物や通院の付き添いは施設職員がしているとのことでしたが、職員体制が厳しく、多くの利用者の声に答えられないようでした。
その時には優先順位を付けて対応するとの事。
緊急性の高い通院は最優先。
生活必需品の買い物も優先度が高いようでした。
「わがままな買い物については、対応していません」との事。
『わがままな買い物』って??
話のニュアンスから、今すぐに必要な生活必需品以外の買い物の事を言われているようでしたが・・・
私が思うに、人が行う大半の買い物は『わがままな買い物』になるじゃないかと。
毎日毎日、生活必需品だけを買い続けている人は多くはないのではないかと。
私なんて、買い物の9割はわがままな買い物です。
わがままな買い物があるから、暮らしに彩りが添えられ、楽しいのではないかと。
生きていく為に必要な最低限の買い物と外出だけの人生なんて・・・
私がやっているガイドヘルプの仕事は、いわば『わがままな買い物』『わがままな外出』を支援しているようなものです。
入所施設利用者の生活が、一般的な生活とかけ離れた価値観の元に営まれているのではないかと心配になりました。
障がいがある方の当たり前の生活を支援する為、私がすべきことが見えたように思いました。
誰もが『わがままな買い物』を普通にできるようになるように。