「うちは障がい者支援、やってます」と言わんばかりのアピールです。
先日の『FUKUSHI就職フェア』での一場面。
就職フェア全体の来場者数が少なかった事もあり、参加法人は自ブースへの呼び込みを始めました。
「高齢者福祉に興味ありませんか?」
「いえ、私は児童の方で・・・」
こんなやり取りがチラホラ。
うまい呼び込みに連れられ、説明を聞きに行く学生も。
会場の通路を埋め尽くすのは出展法人スタッフのみ・・・
「売り手市場」といわれる採用活動の現実を見せられました。
職員数が100名を超えるような法人施設ですら、採用活動では苦戦されていると聞きます。
老舗の大法人も同様です。
「『うちは障がい者!』と学生に声をかけないと来てもらえないよ」と他法人の方からアドバイスをいただきましたが・・・
なんせ、人見知りで小心者の私にはハードルが高く・・・
気味の悪い会釈が精一杯で・・・
4時間の就職フェアで話を聞きに来られたのは、2名。
厳しい現実を見せつけられた結果となりました。
完全に負け組の私が言うとひがみに聞こえるかもしれませんが、感じたことがあります。
「こんな呼び込みをしてまで学生を呼び込まなあかんか?」
話を聞いてもらい、採用試験を受けてもらい、内定を出した後も辞退を恐れてアプローチ。
それで、いざ勤めだしたら辞めたりして・・・
「うちには無理なのかなぁ」と。
新卒者採用を考えることで、自法人に足りないことに気づけることは多くありました。
それは収穫ですし、採用活動の現実も知ることが出来ました。
でも、これを続けていくことは無理かなぁ。
うちのブースに話を聞きに来て下さった2名の方は城陽市にお住いの一般求職者でした。
私より年上の方です。
おそらく子育てを終え、再就職として仕事を探しておられる方かと。
落ち着いた振る舞い、自分の経験を活かして働いてもらえそうです。
新卒者を採用することで、事業所の若返りが生まれ、育成活動も活発になると思います。
「新卒者が魅力を持てる職場は、長く働ける職場」だと思いますし、新卒者採用を考え続けていきますが。
身の丈にあった採用計画と活動を行いたいなと感じました。
過度な採用活動をしなくても、知る人ぞ知るような法人になれれば良いかなと思いました。
負け惜しみみたいになりますが、そんな思いを抱いています。