北海道ではありがちな
支笏(しこつ)火山由来の
軽石を含む堆積物。
およそ4~5万年の昔の
できごとを伝えているそうで。
右下の軽石で幅10センチ内外。
こんなものが無数に、
空高くから降り注ぐんですから。
軽いって言ったって石は石。
当たれば痛いし、たぶん火傷する。
支笏湖ってのは、
札幌(の高い建物)から見える
カルデラ地形にできた湖です。
その昔は死骨なんていう
縁起でもない字が使われてました。
このときの噴火で、
北海道はほぼこの火山灰に埋まり、
陸地の様子(植生とかも)が
様変わりしたとか。
この大噴火の前後から、
北海道では人骨が確認されてるそうで。
その後滅んだ形跡がないようなので、
4~5万年くらい前から、
北海道の気候はまあ安定したのかなと。
南海地震の数百年どころじゃない。
もう4万年経ってるわけです。
その前の大噴火は、
地球の感覚ではこの前(1970年代)に
大きな噴火をした有珠山で知られる、
洞爺(とうや)湖。
支笏湖のよりもデカい火山が
当時はあったようで。
それが完全に消し飛んで、
今の洞爺湖になりました。
G7の会場と言えば、
お分かりいただけるだろうか。
こちらは風向きの関係なのか、
はたまた当時の陸地の具合からか、
北海道よりはむしろ
東北や関東方面に火山灰が残ってて、
今でもその地層を確認できる。
11万数千年くらい前だったかな?
全国はおろか海外からも
存在の報告がある。
その2万年くらい前には、
道東のクッチャロ湖ができ
(道北のじゃなく)、
また洞爺湖の2万年くらいあとには、
道南のクッタラ火山が大とは言わぬまでも
中噴火くらいしてる。
道内では割と特殊な火山なので、
火山に興味のあるかたは、
クッタラ火山から見るといいかも(笑
まあだいたい10万年があって、
支笏の5万年弱があって。
もうそろそろ来てもいい時期では
あるんですけれども。
それこそ南海地震みたいに、
そういう時期なんだけど来ない(笑
みたいな。
ほかの星は知りませんが、
この星の自然災害は、だいたい、
来るときは急に来るので。
直前まで何とも言えない(笑