館内に入ると、
思ったよりも
こぢんまりとした造りで。
ただやはり、
当時のロビーは広く、
天井も高くしつらえてある。
今のような
シャンデリアの結界を兼ねた
花壇なんてものもない。
あれどうして、
シャンデリアと
標準装備になっちゃったのか。
通路の邪魔だし
毎月変えるの大変だし、
花粉症にはよろしくないし。
それより、この階段。
軟石の高い柱。
スコリア入ってるの珍しいな。
関東圏では
箱根の軟石があるようだ。
なんてことを考えながら、
今はもう
エントランスではない
本館2階からエレベーター
で、3階へ。防犯なのか、
階段では行けない。
マッカーサー・スイートを
チラリと横目に見て、
本日のお部屋へ到着。
ディンプルキー。
あの沖縄から来た総支配人
は、どうして、
この発想に至らなかったか。
シングルと言いながら
セミダブルのベッドで残念。
こういうホテルは
僕はシングル目当てです。
その当時、
サラリーマンや旅人が
泊まる部屋なんて
シングルしかなかった。
そうした
名も知らぬひとたちと、
今日明日は一緒。
そういう体験をしたいから、
僕はシングル一択です。
引き出しには
電気の延長コード。
実はこれが
朝食の役に立つのです。
洗面所は
シンプル・イズ・ベスト。
そして僕は必ず
ここで、あるものを
チェックします。
高級だの一流だの
自分で言うのは簡単です。
最初に書きましたでしょ?
ベテランの来る夕方以降
がオススメだと。
あのベテランは、
もちろん、
ホテルのスタッフもですけど、
僕はお客がってつもりで
そう書きました。
それを確かめる1つの方法は、
洗面所のコップが
ガラスかプラスチックかです。
ここにガラスを使っても
大丈夫なお客が来る。
それこそ、高級であり
一流であることの証しです。
ホテルはどうやっても
入れ物に過ぎません。
まともな客とセットで、
ホテルの価値は決まる。
どうかな?
あ、ガラス製でした。
それも繊細なグラス。
これでオンザロック飲んだら
さぞ美味かろうて。
そしてこれは、
僕のフェチですが(笑
塗装の割れ、ご覧になれますか?
放置じゃないし、
使用にさしさわる所でもない。
チリひとつ無いなかでの
この使用感。
僕こういうの大好き(笑
ひと巡りお部屋を眺めて、
どこのホテルでもする
ベットのチェックも
もちろんしました。
さあ、お昼寝(笑
からの、飯といこう。