週末に訪れた札幌。
本物のミズゴケを乾燥剤でドライフラワーにした展示物
実物を見に行くことができない時代は、実写したもの(下)を模写(上)していたことを裏付ける資料
森に行ってもあれこれ教わり…
今回覚えた札幌の美味しいもの
今回は不思議なメンバーで散策。
北海道在住の友人は博物館の学芸員(一応植物担当ですが幅広い知識の持ち主)。そして一緒に旅したのは西表島でお世話になったネイチャーガイドさん。かれこれ10年以上のお付き合いで、プライベートでも遊ぶ間柄。年齢はほとんど変わらないのに、頼りになる姉さんで、なぜか札幌でもガイドしてもらっていたような…。
北の学芸員と南のネイチャーガイド。そんな二人と巡る森と博物館と水族館。もう、あらゆるところで立ち止まり、観察に没頭する時間。
最初にハマったのはヤマグワの花。
クワって、実はよく見るけれど、花を見る機会がなかなかなく…。
それもそのはず、まだ新芽も伸び切らない、そんな時期に新芽に混じってひっそりと花が咲いていたのです。
でもそのあまりの小ささに、いったいどんな花なのか、気になって仕方のない3人。
あーでもない、こーでもないと、ようやく自分たちなりに納得するまで気づけば15分(笑)
どうやら白い部分が葯のようで2個セットで一つの雄蕊。花が咲くという状態は、この雄蕊の花糸が伸びて葯が持ち上がった状態をいうようです↓
一つの花に赤茶色の萼片が4枚、花弁はなく、雄蕊は4本。そしてどうやらめしべもなく、これは雄花と認定。クワもヤマグワは雌雄異株のようです。
こんな感じで博物館は入っても、牛の歩み。そりゃ中の人が丁寧に解説してくれるわけなんで、こんな贅沢なことはありません。
標本の大切さとか…
何度も訂正され、書き換えられてきた標本ラベル
展示物にまつわる作成秘話とか…
本物のミズゴケを乾燥剤でドライフラワーにした展示物
解説には書かれていない展示の意図とか…
実物を見に行くことができない時代は、実写したもの(下)を模写(上)していたことを裏付ける資料
どの展示にも物語があり、それを展示したいという学芸員たちの熱い思いがありました。
森に行ってもあれこれ教わり…
自分でも調べ…、たくさんインプットできた時間です。
翌日は南のネイチャーガイドが本領発揮。
いろんな発見があったのですが、中でもイトヨの産卵準備の様子を解き明かしたことは楽しかったなぁ
あとドライブ中に水田を走るラジコンボートを発見して、農家のお兄さんに突撃インタビューしたり…
代掻きのあとの農薬散布なんだそうです。トラクター的な機械だとせっかく代掻きで固めた壁が崩れるので、このボートはとても便利とのこと。他にもドローンでの農薬散布もこの10年余りで一般的になってきているようでした。
知らないことを知るって本当に楽しくて…。そして、じっくり観察して、自分たちで発見した時の感動と喜び!!そんな楽しさをじっくり味わった贅沢な2日間でした。
普段、ここまでのめり込んで観察することってなかなかないので、お二人には本当に感謝です。観察する楽しさを改めて教えてもらいました。
今日も一日お疲れ様でした
今回覚えた札幌の美味しいもの
キノトヤのチーズタルト¥220