先日、高尾山を歩いていたら、ホオノキの葉が落ちていました。
一部の葉は落ちてしまったようですが、葉の中心に立ち上がるまだ固く閉じた蕾。
せっかくなので中を拝見。
花弁は9〜12枚(3の倍数)あるそうですが、拾ったものは9枚でした。
中央の上部が雌蕊群、下部が雄蕊群。ホオノキは雌蕊が先に熟す雌性先熟型。おもしろいのは雌蕊が花粉を受け入れると、一度花弁を閉じること。そして再び開く時には雌蕊はその役目を終えていて、雄蕊が熟して花粉を飛ばすのだそうです。
すでに自分の靴と同じくらいの大きさに展開した葉がぐるっと輪生。
日本の樹木の中で最大級の葉と花をつける木です。
一部の葉は落ちてしまったようですが、葉の中心に立ち上がるまだ固く閉じた蕾。
せっかくなので中を拝見。
まずは3枚の萼片を剥がし、
強引にこじ開けてみることに。
花弁は9〜12枚(3の倍数)あるそうですが、拾ったものは9枚でした。
中央の上部が雌蕊群、下部が雄蕊群。ホオノキは雌蕊が先に熟す雌性先熟型。おもしろいのは雌蕊が花粉を受け入れると、一度花弁を閉じること。そして再び開く時には雌蕊はその役目を終えていて、雄蕊が熟して花粉を飛ばすのだそうです。
つまり、女性として咲く期間と男性として咲く期間があるわけですね。
萼片と花弁を取り除くと雌蕊や雄蕊がよく見えました。花が終わると雄蕊が落ち、雌蕊がある部分が膨らんで果実になります。
↑昨年の9月末に台風で落ちた果実
中に入っている種子はやがて外に飛び出し、伸縮性の白い糸でぶら下がり、鳥に食べられる運ばれていきます。
この赤い実の中に入っている黒い小さな種子が鳥の糞(養分)と一緒に散布され、日本最大級の葉と花をつける大木に成長するのです。
初めの花が咲くまでには15年近くかかるというので先の長い話ですが…
美しい花ですが、高い位置で咲くので、気付かずに通り過ぎていることもしばしば。散歩の際には木の上の方にも目を向けてみてください。
今日もいい日になりますように!