YNWC的な多摩暮らし

北多摩で始めた新生活のあれこれをについて書いています。ynwcは横浜ネイチャーウォッチングクラブの略

地下王国に潜入する!

2023-04-07 08:42:00 | 旅行
この春に購入した青春18切符があと1回分残っていましたので、昨日は宇都宮方面へお出かけ。



武蔵野線で初っ端から乗り越しミスをしたり、急病人で列車が遅れて乗り継げなかったり…。

まあ、いろいろとあった末、予定を変更して大谷資料館へ。



宇都宮駅からバスで30ほど。桜吹雪の大谷のまち。

もう、バスを降りた瞬間から周りの風景に圧倒されます。独特の岩山が連なり、そこかしこに見られる大谷石の建造物。ここ一帯の大谷石文化は日本遺産にも指定されているとのこと。









え、え、えー。
なんかスケールが思っていた以上に大きいのですが!!!


早速チケットを買って、大谷資料館へ。

入り口を入ってすぐの小部屋には、大谷石の性質やその採石の歴史についての展示コーナーがあります。



何やら昭和の香り…。それもそのはず、こちらの資料館ができたのは1979年。 

大谷石は軽石凝灰岩の一種で、柔らかく加工しやすいため、縄文時代から使われてきた歴史があるそうです。現代でも基礎石、擁壁、土留め、石塀、敷石、タイル、ブロックなどの建築材として広い用途で使我らこの地方の名産品。

世界遺産である日光東照宮にも使われています。

そして、いよいよメインの採石場跡。階段を下っていく先に見えたのは…。







迷路のように入り組んだ地底の王国!!!

主に山の内側で採石する大谷石。天井が崩れてこないよう、途中柱を残して掘り進めるため、このように宮殿のような作りになっているとのこと。

江戸時代にはすでに多くの石が産出されたようですが、当時はもちろん手掘り。



つるはしを4000回も振り下ろしてようやく1本、1日かけてもようやく1人10本の石を掘り出すのが限界だったとか。

石としては柔らかいとはいえ、こんなくらい地下で、来る日も来る日も、つるはしを振り下ろす毎日…




壁の模様はそのつるはしの後。掘り出した石はこんな感じ↓



機械化されてからは一人1日50本と、5倍の作業効率になったそうです。



関東大震災の後に需要が高まり、生産もピークを迎えたようですが、当時200稼働していた採掘箇所で現在も採掘している場所は6箇所。

一時は資料館も大谷の町もずいぶんと衰退したようですが、この巨大な地下迷路のような資料館に目をつけ、リニューアルした火付け役がいたとのこと。映画やドラマの撮影も多数行われ、今や大谷の町はおしゃれショップが並ぶ有名観光地となりました。

















この空間をアートに使うという取り組みもあるようですが、わたしが訪れた時にはとくにその八重な企画はなく、過去の展示の残りがいくつかありました。





映画のロケの名残なども説明がありました↓



おもしろいなと思ったのは「石の華」



なぜ塩分が多いのかは謎ですが、夏と冬の寒暖差と乾燥度の違いで、冬になると塩の結晶が石から出てくるとのこと。





↑暗くてうまく撮影できなかったのですが、確かに結晶のようなものが見えました。

夏には消えてしまうそうです。

さて、地下は寒いということで、この日ちょうど持っていたコレを使ってみることに↓


簡易気象観測機!

いつもは1時間にしてある間隔設定を1分に直して地下へ!
どれくらい気温は下がるのかな?

結果はこちら



面白いことに気温が下がるごとに湿度が上がっています。湿度も地下に降りることと相関関係があるんですかね?

気圧については、外にいても変化するので相関関係ついては不明ですが、なかなか楽しい結果でした。

外へ出て、10分ほど歩いたところにある道の駅的な産直ショップへ。

どこもかしこも大谷石の町なんだなぁ…









産直センターで昼ごはんを軽く食べて宇都宮へ


やっぱり宇都宮といえば餃子!
この後も何か食べたいので控えめに(笑)



お土産にキノコを入手。キノコ汁だ!!

バス停までののどかな道のり。







日帰り旅はさらに続く
続きはまた明日!



【今朝のおうちごはん】
・オニオンスープ
・トーストwith杏ジャム


今日もいい日になりますように!




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