ろ~る 終章   2004年8月

2011年02月20日 | 猫 第1章  ろーる



これが、家に残っている最後の写真


ろ~るは7月の後半から、また食べなくなった
お腹のしこりが原因なのか
糸が残っているのか、わからなかった








真夏、エアコンの効いた部屋で、小僧のぬくもりを
求めて寝ている ろ~る

父ちゃんも、母ちゃんも 時間が許す限り 膝に乗せた









病院には連れていかない
と決めていたのに
私の心がぐらついた

「まだなにかできるかもしれない」

私は病院に連れて行ってしまった

これが、弱っていた ろ~るに止めを刺してしまった


8月20日 朝、早い時間に、病院から電話がきた

「すぐに迎えに来てください」



ろ~る は昏睡していた
驚いた私は叫んだ

「昨日まで歩いていたのに!」


獣医はまた、バリウム検査をしていた
この検査に耐える力はもう、残っていなかった


レントゲンの画像に糸が映っていたが、腸はしっかり
開いていた

乳がんは、数箇所あったが、転移はしていなかった

でも、もうどうすることもできない

「点滴だけで生きています」

獣医は言った


私は、ろ~るを連れて帰った


大好きなベットに入れ、膝に乗せた

30分後、数回 ろ~るは 咳をした

そして、大きく、ゆっくり、のんびりと 伸びをした












動物を飼う場合、最初に考えなくてはならないことは
終末期の動物の治療をどこまでするのかということだ


自然死させるのか
安楽死にするのか
高度治療を受けさせるのか



私は、私の気持ちの ぐらつきで、ろ~るに
余計な、恐怖、痛み、苦しみ、悲しみを 与えてしまった


病院で昏睡した ろ~る は 怖い思いの中で昏睡した

家に帰れたことが、わかったのか、私にはわからない







4年半
ろ~るは 私たち親子、家族を見守り 
今も 庭の片隅で
見守ってくれている






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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (あんず)
2011-02-23 14:58:16
いつの時も、どんな場合も、
命あるものすべてとのかかわり。。。
一つ一つ覚悟をして、あるべき姿を確かめながら、進むしかないのですね。



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あんずさんへ (があこ)
2011-02-24 14:00:18
その通りですね。いまうちは9歳と2歳の猫がいますが、この子たちもいづれ どこかに行ってしまうことを覚悟しなくてはなりません。
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最期まで… (しゃちくん)
2011-02-26 14:55:14
もう亡くなってから3年になる、実家のチーは17才まで生きたけど、最後の半年間は点滴だけで命を繋いでおりました。

抗生物質も効かなくなり病院の先生からも高齢猫の体力を考えて治療や検査もしない方針で長寿をまっとうさせてやろうとね。。。

それでも身内の中では寝たきりのチーの治療方針の事で何度も喧嘩になってます(笑)

ネットで調べた大学病院で診てもらう!だとかの口論をしている側で父がポツリ。
「こんなに弱っているのに可哀想だろ!」
その言葉にみんなが納得しましたよ。

それだけにがあこさんの気持ちがすごく伝わります。

話を戻してしまいごめんね。
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しゃちくんへ (があこ)
2011-02-26 16:32:41
お父さん さすがです

実家の父がそばにいたら、そう言ったと思う。

まだまだ、人生経験がたりません^^
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お久しぶりです (小雪)
2011-02-28 17:52:18
最近、gooをずっと休んでいて、今日はまとめてブログを読ませてもらいました。ろ~るちゃんのお話、涙が止まりませんでした。私は結婚するときに、実家の猫と離れてしまって、それ以来、猫のいない生活を20年していました。実家の猫たちの最後にも立ち会っていないんです。今まで、猫を可愛がるだけで、本当に大変な部分、辛い部分を知りません。すごく考えさせられるお話でした。ありがとうございました。
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小雪さんへ (があこ)
2011-03-01 08:11:50
もう随分前の話です^^
でも先日9歳の子が歯槽膿漏で抜歯しました。
動物にはとてもお金がかかります

こんな 過去ログ 読んでくれてありがとう
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