胃腸の弱かったろ~るが、また食べなくなった
そして、胃液がたまると 嘔吐した
しかし、今回は少し違っていた
エサ皿の前に座り、しばらく考え込んで、立ち去る
食べたくても、食べられない!
すぐ病院に連れていった
「脱水してます」
レントゲンを撮ったら、何か影が映った
「もう少し、詳しい検査をしたいので、夕方までお預かりします」
検査は、鼻からバリウムを入れ、1時間ごとにレントゲンを撮るという
弱っていた、ろ~るにとって、残酷な検査だった
夕方、再度病院に行くと、レントゲンを見せられた
バリウムは胃で留まり、何時間たっても 腸に移動していなかった
「腸閉塞です。閉塞を取ってあげれば治ります」
私は、手術をお願いした
ろ~るは、脱水と栄養管理のため、点滴が必要で、そのまま入院させた
土曜日の午後、手術となった
私たちは家で待機していた
1時30分ころ電話がなった
いやな予感がした
「今、お腹を開けました。腸全体が萎縮して、硬直しています。
癌です。このまま安楽死させますか? 閉じて、家に連れて帰りますか」
私達は、家に連れてかえることにした
病院に迎えにいくと、
また、獣医が 安楽死を薦めた
麻酔でぼんやりしている ろ~る
それでも、診察台の上で、父ちゃんの お腹に体をこすりつけた
「家に帰りたい」と言っているようだった
開腹手術をしたにもかかわらず、痛み止めの薬はでなかった
「薬を飲ませると、嘔吐して、かえって苦しませてしまうし、
飲めないでしょう」
家に連れ帰り、ゲージを出し、ベットを入れ、ろ~るを入れた
でも、ろ~る は嫌がった
ゲージからだし、いつものように したいように過ごさせることに
決めた
まだ、歩くことのできた ろ~る
夜は 父ちゃんの枕元で 寝たがった
父ちゃんは、自分の布団にビニールシートと 新聞紙を敷き 寝かせた
そして、まった・・・・
術後の痛みに耐える ろ~る
しかし、この後奇跡が起こった!
いや・・・・誤診だった