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図を見てください。パスからアタックまでの状況を絵にしました。
白いシャツの選手はレシーバー
緑のシャツはセッター
紫のシャツはアタッカー黄色いシャツは相手チームのブロッカー
ピンクの●がバレーボールです。
今、レシーバーがAからBへとパスを送ります。今度は、前回と違い、セッターの所へきっちりと返球されています。
Bの位置にあるボールは、まだセッターの手に入っていない状況です。
ここで、アタッカーの一人は「ア」に走りこもうとし、もう一人は「イ」で正にジャンプしようとしているのですね。つまり、アタッカーのうち「イ」はAクイックを打つタイミングで走りこんでいます。
この場合だと、ブロッカーはどう考え、どのように動くでしょうか? このパスだと、かなりの確率で「イ」のクイックがあるな・・・と考えざるを得ません。しかし、一方で「Aクイックを止めに行って、トスが時間差で入ってくる「ア」の選手にセミトスが上げられたら、今度はノーブロックで打たれてしまう・・」と悩みます。
で、このことがどのような現象を引き起こすかといいますとですね。
ブロッカーとしては、まず、リードブロックでAクイックにも時間差のセミにも対応しようとすると十分にヒザを折って沈み込んでジャンプすることがしにくくなります。そのため、ブロックが低くなるし、ブロックに行っても、遅れてしまい、ブロックが完成する前に、アタックを打たれてしまう可能性が生じてきます。
十分に沈み込んでジャンプするためには、完全に読みをいれて、コミットでジャンプしてAクイックをマークする(この場合、セミトスへのブロックはできない。)か、ジャンプせずにセミトスやオープントスが上げられた後、これを見極めてから移動し、ジャンプしてブロックする(この場合、Aクイックへのブロックはできない。)しかないのです。
セッターはAクイックかセミにトスを上げれば、ブロックの枚数を半分に減らせる計算となります。通常、9人制バレーボールにおける時間差攻撃に対しては3枚のブロックで対応しますから、どちらかが、ブロック1枚になる可能性があり、その場合のアタック決定率は80パーセントと言われてきました。
ブロックが2枚付いたとしても、時間差でセミクイックを打つ選手はAクイックをマークしたブロッカーが落ちていく、そのコースを狙ってスパイクすることができるので、高い確率でアタックを決めることができます。
パスがセッターに返球されるということは、このような状況を生み出すのです。 では、次回、もう少し組織的なブロックを打ち破る方法について、お話します。
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