ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

Aクイックを打つ(その16・・・トスが届かなくなる前にヒットする)

2012年07月06日 07時08分52秒 | アタック練習

はじめに
今、Aクイックに取り組んでいるrossiiさん。ジャンプのタイミングが遅れて残念な結果になる場合があるというコメントを残されておりました。
しかし、このジャンプのタイミングが遅れているという感覚は、Aクイックへの取り組みが良い傾向に進んでいると私は感じていて、高く評価しているのです。
体が降下してトスボールに手が届かない理由について、ジャンプが遅れているととらえていることが良いのです。この感覚を持って、タイミングを修正する(つまりもっと早くジャンプしようとする。)ことが、より速いタイミングのAクイックを生む結果につながるからなんです。
打点が稼げないのであれば、もう、速いタイミングで打つAクイックを修得するに限るのです。

今日は、このジャンプのタイミングを克服するための感覚の持って行き方についてお話します。

トスに届かなくなる前に叩いてしまうという感覚
下図を見て下さい。
アタッカーのシャツの色とボールの色は対応させて、表示してあります。
今ボールがと飛んで来て、白シャツのセッターがAクイックのトスを上げると、
そのボールが、○→●→と移動していくわけです。


で、ここでポイントとなるのが、オレンジシャツの位置です。
ボールがと飛んで来る際、正にの位置、ちょうどセッターの手に入るボール1個分くらい前の状態ですが、この位置に来た時、Aクイックの選手はオレンジシャツのとおり両手をグーンと振ってジャンプを開始してほしいのです。

感覚としては、ボールがセッターに入る直前のの位置に来た瞬間、つまりセッターのトスアップ直前にジャンプしているという感覚となります。

しかし、ビデオ撮影してみますと、実際に床からジャンプしているのは、ボールが○にある時に白シャツ状態でジャンプしているのです。
ここで注目していただきたいのは、白シャツ状態というのは既にボール○より高い位置に右手が到達している状況にあるという点です。

このタイミングと高さを確保しておくことにより、空中に浮いていく体に対して、ボールが、○→●と追いつき、追い越していく感じでトスアップされますので、その途中のを緑シャツ状態で捕らえてヒットしてしまうわけです。
その場合のポイントを捕らえられないでいますとこのボールはさらにと上に上がっていき、もはやアタッカーの手が届かない位置まで行ってしまいますから、なんとしてもでヒットしていただきたいのです。

以上のタイミングと位置関係を保ってAクイックをヒットすると、戦術的に極めて有効なAクイックを打つことになるものですから、アタッカーには
「トスアップ直前にジャンプし、ボールが届かない場所に行ってしまう前にあがりっぱなを叩いてしまえ!」
というように指導するわけなんです。

そしてこのヒッティングを確保するための感覚を磨くために行うイメージトレーニングとして先般ご紹介した記事Aクイックを打つ(その12・・・ティッシュボール自主トレのポイント)ティッシュボールヒッティングを行ってほしいのです。

 本日ここまでです。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (rossi)
2012-07-06 20:22:01
こんばんわ。引き続きティッシュで練習を重ねております。このティッシュの練習がきいたのか、ミートする瞬間の感覚がいままでとかわったことを感じています。

わたしのジャンプのタイミングをコメントのみで再現していただきありがとうございました。タイミングが遅れると苦し紛れに左手で押し込む現象のわけがよくわかりました。

ジャンプを早める微妙なタイミング(セッターがトスすると同時にと指示されていてその通りジャンプしていたつもりだったので。。。)ボール1個分前にジャンプするというコメントに、なるほどと納得しました。

イメージでは、ばっちりな感じになってきました!!!
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rossiさんへ (磯野)
2012-07-06 21:17:02
Aクイックは、他のアタック(セミ、平行、オープン)とは、根本的にリズム勘が異なりますので、この感覚を掴まないとなかなか先に進みません。
しかし、rossiさんのコメントを見ておりますと、登場してくる問題が、Aクイックを修得するために良い方向にすすんでいるなぁ~ というのを感じています。

現在の練習の方向性は間違っていないと思います。よく、監督やセッターとも話しながら小さな部分を大事にして、今の方向で練習を積んで行って下さい。

必ず到達できると思います。
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