ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

苦手なライトセミの調整(その3・・・・右利きだと、ここを調整)

2010年12月01日 12時00分43秒 | 速攻中心のチームを作る

右利きの選手のヒッティングポイント
以前、ライトからのスパイクが難しい理由を説明しましたが、ぜひ、みなさん鏡を見て利き腕を使ってスパイクを打つように腕を素振りしてみてください。

一般には先生が「宿題ないほうがいいと思う人?」
って尋ねた時に「ハイ!」と元気よく手を上げたその位置(ゼロポジションといって、関節が自然で筋肉も前にも後ろにも横にも力が入れられてない状態の位置。)、ここのポイントでスパイクするのが、一番ボールに力が加わると言われています。
上記の図で行くと「1」の場所ですね。
人によって、骨格や筋力が違いますから、その場所は人によって若干変わりますが、だいたいこの付近です。

ここにボールが来るようにジャンプするといいスパイクが打てるというわけですが、そのほかの場所にボールが来た場合に腕がどのように動くのか?
で、どの場所が打ちやすく、どの場所が打ちにくいのか?それを確かめていただきたいとおもいます。

個人差はあるでしょうが、上記の図で行くと、番号順に打ちやすいような気がするのです。
オレンジのゾーンは打ちやすく、ピンクゾーンは打ちにくい、黄色になると返球がやっとという感じになるような気がします。

ボールの真下に入るとどうなる?
レフトアタッカーを長年努めてきた選手が有するボールの下に入るという感覚をそのままライトアタック用のトスに当てはめると下図のようになります。


いずれも頭に向かって落ちてくるトスを打とうとしていますが、レフトから打つ場合は、バッチリミートできますけれども、ライト側のスパイクだとどうでしょう。利き腕とは反対側にボールが来ています。

このヒッティングポイント付近のボールの動きが下図の↓(A,B,C,D)のとおりであることを考えると、レフト側でのスパイクは打ちやすいのですが、ライト側ではヒッティングポイントより低い位置にボールが来るとなおさらヒットしにくくなるのがおわかりいただけると思います。


調整方法
そこで、調整方法ですが、最終的に下図のとおりライト側のセミを打つ場合はピンクシャツのように、トスの描く軌道の内側に入ってスパイクするというのがコツなのです。

右利きでライト側のスパイクを打っている選手は、この調整が自然とできているのですね。
で、この状態をボールの下に入ってスパイクするというふうに認識しているのです。

実はライト打ちが得意でレフト打ちが苦手という選手がいますが、まったくこの逆で、ボールの下に入るという認識を持ちつつ、実際にはピンクシャツのようにトスが描くアーチの内側に入ってスパイクしている状況を、レフト側でも演じようとして、上記図の青シャツ選手よりもさらに一人分くらい内側(図でいうと右側)でジャンプしてしまうのですね。
するとボールは
その分左肩側に寄ってしまい、ボールに手が届かなくなるなどの状況が生じてしまいます。

このことを承知した上で、意識してジャンプの位置を左右に肩幅一つ分ずらすことで、かなりスパイクは打ちやすくなります。

せれママさんの場合だと、レフトのセミは得意ということですから、ライトのセミを打つ場合のみ、左側にずれてピンクのシャツの位置にジャンプするよう調整することで十分克服できると思います。
レフトで染み付いた感覚を切り替えるには、反復練習するか、自然に覚えるように正面からくるボールをダイレクトスパイクする方法から、徐々に右にズレた位置のトスをダイレクトスパイクする練習をしていけば、必ず打てるようになると思うのですね。
慣れてくると、ポジション変えても、あるいはどの方向からトスが来ても、十分対応できるようになっていきます。

ただ、せれママさんの場合、速攻中心のチームにいるようですし、左利きのライトオープンの選手がいるようですから、AクイックとBクイックで攻撃の起点となって、レフト側で時間差をやりながら、ライトオープンに平行トスを回す攻撃が効くような気がしますね。実は、私、その戦術を相手チームに使われて対応できず、ほんとに悔しい思いをしたものですから・・・。ほんとに、かなり効く攻撃ですよ。

セミを打つ選手は結構いますが、高速のクイックができる選手(セッターも含めた前衛両サイドですね。)はなかなかいません。おそらく、エースではないが、チームでは貴重な存在なのだろうと思います。監督の指揮の下、攻撃の起点となってチームに貢献していただきたいものです。
頑張ってください。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (せれまま。)
2010-12-01 13:53:56
丁寧な説明とご指導感謝いたします。
貴重な存在になれるよう、怪我なく楽しみたいと思います。
現練習では、レフトセミ、ライトセミ両方させていただいております!
相手チームの選手の利き手が左手の時は、1歩内側にずれてブロックするのですが、その要領で慣れていきたいと思います!!
磯野さんが言われるとおり、チャンスボールや、いける!と思う時は、Dを上げてもらう感じで入り、ライトオープンに平行で決める感じが、ブロックも遅れ、確立もあがり、振り回す感じが、メンタル的にもプレッシャーをあたえるので、いい感じです!!!

いつでも対応できるように、ライトセミもやっていきます^^
返信する
Unknown (磯野)
2010-12-01 17:41:36
そうですね。どちらかというとDのほうが打ちやすいかもしれません。トスは体の前を通過して右手のほうまで行きますからね。
Cを打つ場合も右利きのアタッカーに対しては、セッターが心持ちトスを流すという意識でトスアップしてもらうと打ちやすいと思うのですね。

レフト側で時間差をやる時、Cクイックは高速Aと時間差のセミの間くらいのタイミングで打つ感じで、セッターから1m~1.5mライト側で打たせる(もう、短めのDって感じですね。)ような方法も使ったことあります。

頑張ってください。
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