はじめに
本年4月、京都から長野に転勤していった選手が、今年も私たちのチームで大会に出場することとなり、それで、今年のサインプレーについてラインでお知らせしたところ、「サインプレーについては理解したが、それが1発で決まらなかったとき、その後はプレーの流れによって臨機応変に対応すればいいのか?」という質問をしてきました。今日はそのことについて説明します。
質問への答え
そのとおりです。
我チームのサインは1回限りのもので、その攻撃が1発で決まらず、次に相手コートからボールが返って来るときは、新たに、サインを出して(声で伝えます)コンビネーション攻撃をする場合もあれば、相手からスパイクを打たれる等で、当方はレシーブして2段トスし、オープンスパイクで打つのがやっとという場合には、一番オーソドックスなオープントスや、せいぜい平行トスくらいの攻撃しかできないということになります。
ただ、その臨機応変というのが、いろいろあって、例えば次のようなことがあります。
1 相手からのサーブをレシーブしたら、そこから時間差のコンビネーションで攻撃を仕掛けるというサイン(例えば「6番」という名前のサインだとしましょう。)が出ていたとします。
2 レシーブしたボールがセッターに入り、そのボールをサイン「6番」に従ってセッターがトスアップしたとします。
3 例えば、Ⅽクイックをおとりにした、ライト側のセミのトスを上げたとします。
4 それで、見事にブロックが振られて、味方の選手がスパイクを打つことができたとします。
5 ところが、このボールを相手チームがレシーブしたとします。(つまり1発で決まらなかったとします。)
6 その場合、次に相手チームから返球されるボールによって、臨機応変に対応せざるを得ません。
7 例えば、相手チームがこれをトスアップして相手のレフトオープンからスパイクしてくるとなると、当方は味方選手のレシーブが成功したかどうかで、次の攻撃を決めざるを得ません。スパイクを味方の選手が好レシーブしてセッターにボールを返球したら、そのレシーブができた瞬間に「6番!、6番!」というサインを声で出すこともあるし、あらかじめ、「相手からスパイクを打たれている間はオープン攻撃中心で行く」みたいな打ち合わせをしておく場合もあります。はたまた、セッターにボールが届かず、誰かが2段トスしてスパイクを打つことだってあります。
8 相手チームが当方のスパイクをレシーブしたもののトスにすることまではできず、再び、チャンスボールを当方に返球してくるということになれば、その時点で「3番」とか「2番」とかの別のコンビネーションをセッターが指示する場合もあるし、「6番」という同じ攻撃を指示する場合もあります。
9 この攻撃パターンをどうやって決めるかということになると、チームの中での中心選手が指示する場合があります。また、田中君はAクイックかBクイックかⅭクイックのいずれかを、村田君はライトセミか、レフトセミのいずれかを、池田君は平行かオープンのいずれかのトスを要求して打つという具合にあらかじめ決めておき、その範囲で各選手がトスを要求して打つという方法もあります。
このプレーができると、アタッカーは絶対にぶつからない状態でコンビのスパイクを打つように走りこんできますから、自由自在にその場、その場で違うパターンのコンビネーションを完成すさせられることになります。
特にレシーブやブロックをした直後のアタッカーは無理な体勢からでも、その状態から撃つことのできるトスを自分で選べるのでちょっと楽になるし、アタッカーは自分でトスを呼ぶと、責任もって走りこんでくるという習性みたいなものがあるので、実に良いスパイクを打ち、効き目のある攻撃が完成するというメリットがあります。
当方も、これを目指したいのですが、うちのチームの選手の場合、初心者が多いので、声を出すタイミングが遅かったり、声が小さくて、セッターにうまく聞こえないなどの問題があるため、も少し、練習を積んで、全国大会までにこういうプレーができればな・・・・と思うところです。
以上のとおりです。臨機応変のところで、チームとしてうまくプレーしていくには、やはり日ごろからメンバーが揃って「あ・うん」の呼吸でプレーがつながるようにしておきたいし、声を出して、味方同士の選手が何をしようとしているのかが分かるようにすることが大事なのです。
以上です。良いでしょうか?不明な部分はまたコメントに入れて質問してください。
9月3日の練習試合はよろしくお願いします。
では、また。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます