ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

ネットプレーから切り返す攻撃のコツ、メリット、デメリット

2011年01月13日 11時48分55秒 | 速攻中心のチームを作る

はじめに
上記図のとおりリバウンドを取り、そこからネットプレー、トスアップ、切り返してスパイクというプレーを紹介しました。
で、今日は、このプレーをうまくこなすコツやメリットデメリットについてお話したいと思います。


この攻撃のコツ
1・・・最初のリバウンド取る時、相手ブロッカー5人のうち中央に
   いる3人(黄色シャツ1番、2番、3番)をしっかり引きつけるられるような
   トスを上げる。
   このトスはある意味相手に読まれしっかりマークされたほうがいい。
2・・・当方としては一番の中心選手(相手からマークされやすい、
   うまい選手)が最初の赤シャツの役割リバウンドを取るプレーをする。
3・・・他のアタッカーが声を出し、全員でトスを呼ぶ。
4・・・ネットプレー後のトスは比較的速いトスにして、相手の1番~3番
   のブロッカーがブロックに行かない場所、できれば1歩でも2歩でも
   下がってレシーブに走りたくなるような場所にトスアップする。
5・・・図中グリーンシャツ6番の選手はスパイクすると見せたジャンプトスで
   トスを切り返す。
6・・・6番の選手の切り返しのトスですが、できるだけ6番の選手の
   近くで速いトスを打ちます。男子の場合はちょっと遅めのAクイックで
   切り返すのですが、ママさんの場合はセミくらいか・・・・と考えますが
   セミにする場合は上記図のとおり、少し戻した感じのトスにして
   相手の6番の選手が2回跳びで追っかけてこないようにします。

6番の選手が行うフェイクトスのコツ
 このトスアップもですね、高度なテクニックが必要なように思われがちですが、それほど難しくはありません。
 ジャンプする前の床上での動作をスパイクの時の腕振りに似せることでフェイクを掛けることができるのです。
 この部分のプレーの考え方ですが、ジャンプ力のある選手は空中で一度スパイクの構えをしますが、比較的ジャンプが低い選手で、ジャンプ後からスパイクヒットまでの時間が短いママさん選手などは、床上の動作をスパイクに似せることで、相手ブロッカーを引っかけることが可能なのですね。
その理由は、結局トスアップする何秒前にブロッカーがスパイクと判断してジャンプするのかが問題であるためなのです。
ジャンプ後にすぐスパイクするような場合はブロッカーもブロックに行くという判断を早めにしなければならず、そのため床上における動作を見た時点でスパイクと判断して、ジャンプしてしまう場合がほとんどなのです。そのため、このアタックと見せ掛ける動作は、空中ではなく床上の踏み込みをする時点で大きな動作を見せて両手を振り上げるだけで、相手ブロッカーは引っかかってしまうのです。
このトスアップの比較的簡単な方法は6月に記事をアップしました
     うまいブロッカーはこうしてだます。
     うまいブロッカーをこうして振る。
   を参考にしてください。これも、ちょっと練習すればできますのでね。このプレー、ネットから手の平くらいしか出ないセッターがやることも可能ですから。是非挑戦してみてください。

メリット
1・・・何と言ってもですね。結局、一番攻撃力のある選手がスパイク
   できるってことにあります。しかもノーブロックでですね。
2・・・また、相手に対する優越感です。身長なくても有利な面があるという
   プレーですから、チームの士気が上がります。
   相手は、ショックを受けます。
   実は身長の高い選手は加速がよくありませんよね。重心高いですから。
   そのブロッカーを当方5番の選手が集めておいて
   その前を走り抜け、別の場所でスパイクするというのですから・・・。
   小さい選手が有利な攻撃なのです。また、相手は3人一緒にいるので
   そのことも次にまとまった移動するのを難しくしているというのもあります。
2・・・6番の選手の切り返しのトスで5番がスパイクする時、何かの都合で内
      側からブロック来てもですね(例えば、図中黄色シャツの1番ですね。)、
   クロスに打てば、ブロックに触らなければそのままコートに入り、
   ブロックが来ればワンタッチ取って、コートの外に出て行くという
   スパイクが打てます。   

デメリット
ミスすれば、自分たちで一人相撲取った感じになって、6番の選手が打てばよかったのに・・・・なんてことになってしまいます。
こういう、スピード感あふれるプレーをするには、まず、地道な話ですけど、しっかりした足腰や体幹も鍛え、少なくとも、体の切れを良くしておく必要があるのですね。完成した技だけにあこがれてやるのではなく、それなりの筋力や感覚を身に付けて、取り組まないと、自滅の道をたどることとなります。

いうまでもありませんが、最初からブロックがよくないようなチームに対してこのような戦術を使う必要もないのです。

明日は、この戦術をどのようにして鹿児島のママさんたちに取り入れようとしたかということについてお話します。どうもありがとうございました。
   

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2 コメント

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Unknown (せれまま。)
2011-01-13 13:41:29
体幹ですね。。どの筋力を鍛えるにしても、伸びをよくするには、体幹をしっかりしていないと、思ってる以上の伸びは期待できないんですよね。。
ひとりずもうほど、みじめな感じはないですので、笑”
背が高くとも、こなしていけないとダメですね!!
返信する
何事も努力ですね (磯野)
2011-01-13 22:11:54
一つのプレーを完成させるには、それなりの努力はいるのですね。現状維持の練習もしなければなりませんが、新たなプレーへの挑戦も楽しいものですよ。
高知にいる時、ママさん選手でフライングレシーブを教えてほしいという方が3名おられて、腹筋背筋のトレーニングから始めて、で、2か月くらい掛けてマスターしました。
この気迫に感動しましたね。
返信する

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