ライト側セミクイックの練習３日目・・・５０ｃｍライト側にずれたダイレクトスパイク

練習方法
図はダイレクトスパイクを上から見たところですが、上のほうの図のように正面から来るトスをまっすぐ打ち返すダイレクトスパイクができるようになったら、今度はそのトスを下図のとおり、３０ｃｍほど右側にずらして上げてもらい、アタッカーはその分だけ右側に寄った位置から助走して、このセミトスを追いかけ、ネットに対して直角に打ち返します。
この時、体の方向はボールを打ち返す方向に向けて、まっすぐ走り込むのですね。当然打ち返したボールはコーチの右側３０ｃｍ以上のところを通過するようになります。
 
上記のダイレクトスパイクですが、３０ｃｍ右にずらしても、トスの見え方はほとんど正面から来るボールと変わりませんので、通常は難なく打ち返せると思います。

第二段階の練習
慣れてきたら、さらにもう少しトスをアタッカーの右肩寄りにずらします。
その幅は５０ｃｍ～６０ｃｍくらいまで、まっ正面に上げていたトスからすると２７度～３０度くらいライト側寄りのトスをダイレクトするというのが、この練習での目標です。
トスの長さも約１，１ｍくらいになります。
 
コーチが工夫してアタッカーにも気付かせないように練習を進める
コーチがちょっと工夫して、正面に上げるトスをアタッカーの右側にずらす時、アタッカーが気付かないくらいの幅（１０ｃｍくらい）で調整して少しずつずらして上げるのもいいですよ。
子供は無意識のうちにこのボールを追いかけて打ってしまいますので、連続１０本くらいを、ゆっくりと１本１本集中しながら打たせていくのです。
理屈より、感覚、体で覚えたほうが早いのです。

子供が追いかけて打つのに成功した時は「お前、なかなか、やるね～。じゃ、次、ちょっと難しいかもしれんけど、頑張って追いかけて打ってみろ」って褒めますとね、目をランランと輝かせて、当方の動きに集中し、見事にボールを追いかけてヒットします。
大事なのは、ハートに火を着けることですよ。懇切丁寧に教えたり、考えさせたりするのも大切ですが、それよりも効くのが心に火をつけるっていうウラワザです。
子供はほんとにものすごい可能性を秘めていて、努力もしますしね、不思議な動きをして大人でもできないようなことあっさりやってしまうことがあります。理屈よりアクションですね。

物は考えようで・・・そんなに難しくないかも
５０ｃｍずらしたトスとは言っても・・・・
５０ｃｍと言いましても、ほんの肩幅一つくらいですからね、考えてみれば、どうでしょうかね？
これは、正面から来るトスをダイレクトする中で、この程度のトスミスが生じてもこれなら打ち返せるという範囲内にあるものではないのでしょうか？
あるいはですね、前衛レフトをしていれば、このくらいの角度で相手チームから返ってきたボールに対して、上の図のようにダイレクトスパイクしたこともあったのではないでしょうか？
そういうレベルのプレーだと思うのですけどね・・・。
どうでしょうか？

もしうまくいかないときの調整方法
万一ですね、上記のダイレクトスパイクがうまくいかないというときは下図のとおり、床の上でジャンプせずにボールをしっかりとらえる練習をします。
方法は次の要領でしてください。
練習１
まずアタッカーはコーチの正面(下の図で行くと白シャツの選手の位置）から右側に５０ｃｍずれた位置（ピンクのシャツの位置）に立つのですね、で、そこにトスを上げてもらいこれをヒットします。最初は踏み込まず、はじめからピンクシャツの位置に立って下さい。そこでボールをヒットします。

練習２
その場でのヒッティングができたら、今度はアタッカーはグレーのシャツの位置まで下がって待ちます。
で、コーチに●→●のとおりトスアップしてもらい、アタッカーはそこに一歩踏み込んでピンクシャツの位置に入り、図のとおり打ち返します。

ジャンプのタイミングが合わないという方は「ライトセミを打つ・・・２日目（ダイレクトスパイク練習）」記事の最後に出てまいりますジャンプしてボールをキャッチする練習やフェイントの練習をしっかりやって、タイミング良くボールをヒットする練習もしなければなりません。blogramランキング参加中！ ←応援（クリック）していただくと嬉しいのですが・・・。頑張って、記事をアップしていきますので・・・どうかよろしくお願いします。
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おわりに
このスパイクができると、ライトセミは８０パーセント完成したようなものですからね、頑張ってください。
明日はいよいよライトセミを打つところまで行ってみたいと思います。

くどいようですが、この時点ではストレート打ちはせず、まずは走り込んだ方向、体の向いた方向にまっすぐスパイクを打つ練習をします。
無理してストレート打ちなどされないでください。
ストレート打ちはクロスうちの手の当たりがよくなったら、すぐにできますから・・・。