ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

アタッカーのタイプは色々。でも、その特長をすべて把握してレシーバーがポジション取りする必要はない。

2010年07月18日 08時44分20秒 | レシーバーのプレー
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自分たちのチームのほうが強い時
 あまり、考えることはありません。今まで通り試合をしていけばいいのです。
 相手のアタッカーのスパイクが拾えなくても、勝っているというのは、おそらく、サーブレシーブがこちらのほうがいいとか、相手のアタッカーの所にボールが行く前の段階で勝負することができているなど、何らかの理由があるのだと思います。
 ですから、こんなときはアタッカーへの対策をことさら練る必要はないのです。
 ラリーポイント制ですから、相手がサーブの時に確実に点を取るようにすれば、こちらのサーブの時にスパイクを決められても、それほど問題ないのです。
 そのうちにレシーバーと勝負して、サービスエースを取る等して差をつけていけばいいのですから・・。

同じくらいの実力のチームの時
 これは、ビデオで取って、どのアタッカーの打数が多いとか、どのアタッカーとなら勝負できそうだ等を考えた上で、真剣にアタッカーのタイプを読んだ対応をする価値はあると思うのです。もちろん、それ以外の要素でもサーブやフェイントなど勝負できる所を探す価値があると思うのですね。
 このようにして、一つずつ、対応方法を考えることで、いくつか対応方法のパターンができてくると、試合によって、使い分けができるようになります。
 その、第一歩のつもりで、検討してみる価値があると思うのです。

格上のチームで太刀打ちできないとき
 経験の差や体格の差でどうしようもない部分がありますので、こういう場合は、あっさりあきらめます。
 実力が近づいて行かないと、小手先の戦術だけで太刀打ちできるようなものではありません。自分たちも、それなりの選手を入れるなどの対応せざるをえませんね。
 ただ、そういう選手を一人入れるだけで、変われるようなチーム作りをしておくのは、意味のあることだと思うのです。
 鹿児島で指導したママさんバレーのチームですが、経験と体格がない。しかし、以前の指導者がレシーブを徹底的に鍛えてあるので、粘るのです。エースアタッカーがいないので、なかなか苦戦を強いられますが、動きがすばやく速攻もやるチームですから、ここにレシーブが少々崩れても、ポイントを上げるか、次にチャンスボールを取るくらいのアタッカーが一人入れば、このチームは化けると思うのですね。
 そういうことありますから、バレーは、やっぱりレシーブがしっかりしていると、面白いことが起こるのです。

完璧なレシーブのポジション
 確率の問題ですので、完全なもの完璧なものはありません。
 ポジションの取り方の基本を押さえた上で、最後は、試合の中でレシーバーが判断し、アタッカーと勝負していくことになるのです。

アタッカーのタイプはどんな所をポイントにして探るかについて 
 県内の大会でも、レベルが上がっていくにつれて、セッターがうまく一定のトスを上げる。アタッカーも数種類のスパイクやフェイントを使って、完璧な打点で打って来る。
 そのようなチームに対してはビデオで録画してスカウティングしていけば、傾向が見えてくるのです。うまいだけに、結構、規則正しく来る面もあるのです。
 例えばレフトオープンですと、次のような感じです。ある、スパイカー(長崎県)の例ですが、
1 二段トスでネットから離れて打つ時はクロスに打って来る。
2 トスが短くなると、中に走りこんでストレート側にターンして打つ。
3 トスがネットに近くなると足長のスパイクを打つ。
  (下に打ちそうですが、ブロックを意識して、返って長めに打つのですね。)
4 極端にストレートに走りこんだときは、クロスに打つことがある。
  (ブロックをストレートに誘って、クロスに打っているのですね。)
などですね。
 で、うまいチームでは、セッターがトスアップする時は、トスミスはありませんからトスがオープンに行ったと思った瞬間から、レシーバーはボールから目を離し、アタッカーの走りこむコース、顔や目の向きなどに集中し、アタッカーの動きに合わせてポジション取りすることができますからね。
 となると、ノーブロックで打たれた、0.3秒未満で到達するようなスパイクに体をぶつけてレシーブするなんていう、ファインプレーも生まれてくるのです。

こういう裏ワザもあります! 

 全国大会などで、初めて対戦する相手についてもですね、勝負に徹して3セットで、試合を考える場合は、最初の3本くらいは慌てて拾いに行かず、アタッカーのフォームやスパイクのコースを見るというのもありますよ。
 立ち上がりにはアタッカーも無難なところで、得意なコースに打ってきますでしょ。
 もし、これを読み切ってレシーブし、切り返すようになると、相手のエースは最初のうち決まっていたスパイクが決まらなくなり、無理して潰れていくことも期待できますからね。
 格上のチームとぎりぎりの試合をするにはこういうことも、考えるのです。 

スカウティングに関する注意事項
 ただ、スカウティングもバランスが大事ですからね。
 自分たちががんじがらめにならないよう、そこはバランスよく対応する必要があります。
 スカウティングせず、思い切って自分たちのプレーしていくっていうのもありましたし、スカウティングして、サーブを9割以上読んで、格上のチームにボロ勝ちしたこともあります。
 やはり、状況を見てやることが大事ですね。監督の腕の見せ所だと思います。 

終わりに、明日の予告を少し・・
 こうやって見ながら、アタッカーのタイプ(打点、得意なプレー等)やレシーバーの技術(足の動きがいいか、反射神経がいいか、オーバーカットができるか等)によって、どこにポジション張ったほうが、より効率がいいのかということが分かってきます。 
 で、ブロックで止めに行く箇所とレシーバーに任せるところを区分けして、そこからブロックを想定した守りを練習していくのですね。
 このようなポジション取りをした上で、実際の試合では、想定通り行かないことも起こるわけですから、そこで、レシーブ陣がいかに気の利いたプレーをするかってことになってくるわけなのです。

 明日は、アタッカーの心理なども少し考えて、拾いに行く場所と捨てる場所の話をもう少しし、その後、フォーメーションなどに展開して考察したいと思います。



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